【3団体ブログリレー】怪獣+3ペェ団「わらう花」|教文演フェス2018連携企画

教文演フェス「グランド・チャンピオン・ステージ」の振替公演の応援企画「3団体のブログリレー」!稽古の裏側やこのイベントにかける思いなど、それぞれの団体の方にブログを書いていただきました。

第二弾は、劇団怪獣無法地帯+3ペェ団札幌の作・演出、伊藤樹さんです!

第一弾 【3団体ブログリレー】星くずロンリネス「キンチョーム」|教文演フェス2018連携企画

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劇団怪獣無法地帯+3ペェ団札幌

はじめまして。もしくはいつもご愛顧ありがとうございます。

劇団怪獣無法地帯の伊藤樹(たつる)です。

今回の教文演劇フェスティバルグランドチャンピオンステージ参加作品「わらう花」の作・演出を担当しております。

劇団怪獣無法地帯+3ペェ団札幌、という2団体合同で今回は参加させていただきます。

なぜ2団体合同かといいますと。

ちょうど良いので、まずは「星くずロンリネス」の上田さんから頂いたご質問にお答えしたいと思います。

 

それぞれの劇団の名前の由来を教えてください。また、一緒にやることになった経緯も気になっています。

まず、一緒にやることになった経緯ですが。簡潔に言ってしまいますと「稽古場をシェアしているから」です。

もともとこの2団体は、以前同じ劇団に所属していたメンバーがそれぞれで立ち上げたものです。

ちょっとした昔話になります。

そのむかし、札幌に「芝居のべんと箱」という劇団がありました。故・舛井 正博氏が代表であったこの劇団に、かつて怪獣の棚田 満、伊藤しょうこ(伊藤樹)、そして3ペェ団札幌の長流三平が役者として所属していました。いわば舛井門下生ですね。そのご縁で巣立った後も稽古場をシェアしているわけです。

どっちがどっちなのか区別がつかない、ともよく言われますが、どうしてでしょう(笑)。ちなみに同じく「芝居のべんと箱」出身者には劇団コヨーテの亀井健さん、ナガムツさんがいます。

ところで劇団名については、

怪獣→代表がつけた。理由はない。他に候補は「劇団海底軍艦」「劇団すみません」「劇団蟻地獄」などがあったようですが、伊藤としては「劇団すみません」じゃなくて本当に良かった、とだけ。

3ペェ団札幌→最初はユニットとして設立。周囲の人に「ねえ、三平団(で芝居を)やらないの?」といきなり言われ、それをそのまま劇団名にしたとか。だから「ねえ、三平一族やらないの?」と言われていたならきっと「3ペェ一族」とかになっていたのではないでしょうか(憶測)。

 

作品のあらすじ・みどころ

さて今回の「わらう花」ですが、第1回目の短編演劇祭参加作品です。約10年前になります。参加メンバーの中には、初演時は小学生だった者もおります。…恐ろしいことです。

わりと賑やかな芝居が多い私達にはちょっと珍しく、人形師と彼の作る「自ら語り、動く美しい人形」とその人形を愛する少女との、しっとりと美しく、少し不思議で少し恐ろしい「片想い」の物語…のつもりだったのですが。

当時の映像を観てみますと、まあ台詞回しの速いこと!ちょこまか動き回ること!よくわらう!(わらう花ですしね、タイトル)くるくる回る!目がまわっていないのか!?なによりあちこち動き回りすぎて、撮影範囲からはみ出している!映っていない!はみ出しているよ!!君たち!!

規定時間内に収める為に、台本を削るよりもとにかく速…いえテンポ良く進行することを選択した結果ですね。

今回も全員息を合わせていろいろ様々試行錯誤してお届けします。

 

振替公演にかける思い

思えばあの地震の時、揺れが止まってすぐに「無事か?」と送ったグループラインに次々と「大丈夫です」「無事です」の返信が届いたのを確認した後。みなの無事に安堵しつつも中止は覚悟しました。

次にすぐ「ならば何処で、いつ、どうやろうか」を考えました。劇場を借りるのか、既に予定していた怪獣公演と抱き合わせで演るのか、他の参加団体に声を掛けて演るのか、劇場ではない場所での上演の可能性もある?どうやって「うちの子たち」を観てもらおうか?仏壇から持ってきたロウソクの明かりで本を読みながらそんなことをぐるぐると考えていました。

義務感というのとも少し違う、個人的な事ですが「拠り所」だったのだと思います。

それがまさかのこんなに早く、しかも小ホールから大ホールへお引越しというオマケまでついての実現となりました。ありがとうございます。

 

 

「わらう花」は、10年前の短編をモチーフに、その5年後には長編「散ル 咲ク 〜わらう花」として劇団怪獣無法地帯で上演しました。いつもと少し異なる風味のこの作品が、果たしてどこまでお客様に受け入れていただけるのか、少々おっかなびっくりであったのが本音です。でも幸いなことにとても多くのお客様に愛していただけた作品でした。

そしてまた、そのおおもととなった短編「わらう花」を上演できます。人生何がおこるのかわかりませんね。楽しんでいただけたら、と思います。特に何かを偏愛している方、きっと気に入っていただけると思います。

 

「yhs」への質問

先日はうちの代表がお世話になりました。60歳越えての初の海外、非常に楽しかったようです。色々ご面倒もおかけしたかと思います。ありがとうございました。

さて、質問です。

コメディから社会派、コント、シリアスなど多岐にわたる創作活動をされているyhsさん(初期の頃に拝見したコントでの「悪魔の爪食べ」というワードが忘れられません。閑話休題)ですが、ぶっちゃけウチのこと、どう思ってます?」

 

さて、ここまでお付き合いくださりありがとうございました。

20代から60代まで、幅広い年代でお送りします(幅広過ぎる!)「わらう花」。

教文大ホールにて、お待ちしております。

劇団怪獣無法地帯 伊藤 樹

 


参考
教文演劇フェスティバル2018公式サイト

チケット情報

【前売】2,500円(当日3,000円)
※教文ホールメイトは500円引き

【高校生以下】 1,000円(当日も同料金)
※2階席のみ、教文プレイガイド取扱い

【チケット取扱】
・教文プレイガイド:011-271-3355
・大丸プレイガイド:011-221-3900
・ローソンチケット:0570-084-001(Lコード12328)

お問い合わせ

札幌市教育文化会館事業課(第二・第四月曜休)
〒060-0001 札幌市中央区北1条西13丁目

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