【TGR2017】札幌でシェイクスピアを観る・『リチャード三世』など3作

16世紀に活躍し、今もなおその名を轟かせる世界的劇作家、シェイクスピア。日本でも学校授業等で取り扱われており、誰しもその名を聞いたことがあるはず。しかし、実際に彼の書いた舞台作品をご覧になったことはあるでしょうか。

今回は、TGRにエントリーしている本格シェイクスピア作品の中から、筆者も出演する名作『リチャード三世』を紹介します!

リチャード三世

あらゆるシェイクスピア作品の中でも、清々しいほどの「悪役物語」として有名で、非常に人気の高い作品です。最近では東京芸術劇場で佐々木蔵之介主演で上演(2017年10月〜)されたことでも話題となりました。

そんな名作『リチャード三世』に、弦巻楽団が挑戦。出演者は演技講座に集まった中学生〜壮年の方まで総勢27人!

 

弦巻楽団演技講座とは

弦巻楽団代表の弦巻啓太氏が講師をつとめる本格演劇ワークショップ。「演劇とは何か」を常に考え、参加者で一丸となってものづくりに挑戦します。参加者は舞台に一度も立ったことのない初心者から活躍中の俳優まで、年齢・性別・経歴問わずに活動しています。

 

札幌でシェイクスピアを演る・観る

他地域と比べてオリジナル作品が多いと言われている札幌で、本格シェイクスピア作品を上演することはそう多くありません。

筆者は昨年の演技講座発表公演『コリオレイナス』を観て感銘を受け、今年は出演者として参加しています。日々の稽古で学ぶことは、「演じようとすることだけが演技ではない」ということです。舞台上で起こる刺激をその場で感じ、それに対しアクションを起こしていくことで、よりリアルな演技ができるのだと感じました。稽古中は「演劇とは何か」を常に考えて形にします。

シェイクスピアと聞くと小難しい作品なのかなと避けていた部分はありましたが、いざ戯曲を読んでみると決してそんなことはなく、とても人間味にあふれているストーリーです。読み込めば読み込むほど、奥深さを感じることが出来ました。

札幌でシェイクスピアが観られるのはとても珍しいことなのでぜひとも劇場へ足をお運び下さい。中高生にもおすすめの作品です!

 

予告映像

 

公演情報

タイトル弦巻楽団#28 1/2『(秋も)舞台に立つ』
「​リチャード三世」
劇 団弦巻楽団
会 場サンピアザ劇場
日 時11月23日(木・祝)14:00/18:00
11月24日(金)19:00
11月25日(土)14:00/18:00
11月26日(日)14:00
※開場は開演の30分前。
※上演予定時間95分
概 要『リチャード三世』はシェイクスピア作品の中でも有数の悪漢、グロスター公リチャードが主人公の物語です。酷い人物です。肉親を手にかけ、仇敵の妻を口説き落とし、忠臣を次々に斬首していく。大義らしい大義もない、身勝手でわがままな、混じり気のない純粋な悪意。痺れます。地獄です。その地獄のような世界でただ1人、リチャードだけが揺らがずに立ち続けます。振り返ることも悔やむこともせず、他者を一切信用せず、同情を買いも売りもしないリチャード。その強さ、その哀しさに、鮮烈に響く何かを感じるのです。
脚 本W. シェイクスピア
翻 訳松岡和子
演 出弦巻啓太
出 演石川凜、石澤優美子、伊藤優希、岩波岳洋、木内水晶、久慈優花、近藤和輝、斉藤法華、菅原里保、佐久間許都、須貝昇太(劇団しろちゃん)、涼香(もえぎ色)、鈴木真弥、鈴山あおい、高橋友紀子、田邊幸代(クラアク芸術堂)、寺尾彩花、濱口夏采、三上翔平、牧野桃花、柳田裕美、吉井裕香、来馬修平

木村愛香音、佐藤雄大、島田彩華、相馬日奈(以上、弦巻楽団)

Web公式サイト
チケット【前売】一般:2000円/学生:1500円
【当日】一般:2300円/学生:1800円
予約フォーム
​・ローソンチケット(Lコード 15081)
・大丸プレイガイド
・教文プレイガイド
・サンピアザプレイガイド
・デュオプレイガイド

シェイクスピア3連発

今年のTGRは『リチャード三世』を含めシェイクスピア作品が3演目上演されます。

11月22日から韓国からのやってくる劇団竹竹による『マクベス』。11月23日から弦巻楽団が主催する演技講座「舞台に立つ」の成果発表公演として上演する『リチャード三世』。そして11月25日からはヒューマンアカデミー卒業公演『ロミオとジュリエット』です。

それぞれの舞台も併せてご覧になり、シェイクスピアの世界観を体験してみては。

今秋、札幌でシェイクスピアを観よう!

 

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