【対談】演劇そのものを純粋に楽しみたい方へ|弦巻啓太✖️春陽漁介(劇団5454)

2023年12月1日(金)〜3日(日)に弦巻楽団が主催する演劇祭「秋の大文化祭!2023」。世界的名作や演技講座生による発表公演が上演される中、東京からのスペシャルゲストとして劇団5454(ランドリー)の話題作『宿りして』がラインナップ。

この度、劇団5454の初札幌公演を記念して、弦巻楽団代表の弦巻啓太さんと、劇団5454主宰の春陽漁介さんの特別対談が行われました。

劇団5454の魅力や、東京と札幌の創作環境の違いについてなど、演劇の奥深さを語ります。

人間の描き方に説得力を持った劇団

春陽漁介さん(劇団5454)

春陽漁介さん(以下、春陽) 弦巻さんから見た劇団5454(ランドリー)の印象を聞いてみたいですが、その前に、そもそも何故僕たちを札幌公演に誘ってくれたんですか。

弦巻啓太さん(以下、弦巻) 5454さんは、何年も前から舞台映像を観ていて、とても面白い劇団だなと思っていました。

弦巻楽団が主催する「秋の大文化祭!」というイベントでは、これまでも道外の俳優や劇団にゲスト出演していただいていたんですが、僕も臆病なところがあるので、どうしても元々知り合いの人にしかお願いすることができなかったんです。

若手演出家コンクール2022最終選考で僕が審査員をした際に、ようやく作品を生で観ることができて、本人ともお話しして、「これはお願いできそうだ!」と思って声をかけました。

5454は作品が魅力的なのはもちろん、僕が思う、札幌の演劇人や観劇好きの方にこういう作品を観てもらいたいという要素がすごく詰まっていて

春陽 ありがとうございます!具体的に、どんな要素が札幌の演劇人の皆さんに観てもらいたいと思ってもらえたのでしょうか。

弦巻 まず、「ちゃんと面白い」というのが一つ。

僕は、札幌のお客さんは比較的シャイな人が多い印象があるんです。弦巻楽団でコメディ作品をやることもあるのですが、東京や名古屋、その他の地域で上演したときに比べると、札幌のお客さんが一番渋いんですね、一番笑わない。ホームなのに。

春陽 えー、そうなんですか!

弦巻 笑いが起こり始めるまでにすごい時間がかかるというか。周りの空気を伺っている様子があるんですよね。たとえば下北沢で演劇を観ていて一番違うなと思うのは、お客さん一人一人が自分が楽しむために来てるから、周りがどうであろうと笑いたいときには笑う、みたいな空気があって。初めて東京公演をした時もその違いにびっくりしました。

いい意味で言うと、札幌はお客さんの中で一体感が生まれると、劇場がすごい「うねる」感覚がある。

春陽 誰かが笑い出せば、お客さん同士が影響されて。

弦巻 そうです。やっぱりそういう意味では、知り合いが出てることがトリガーになりやすい。無意識にそこに寄りかかってる劇団や作品も多い気がして。内輪ウケというわけではないですが、それに似た空気を感じることもあります。

5454は、そういったことに頼らない、ちゃんとお話で、劇空間で持っていける力がある劇団だと感じました。

そして、あまり「実験的すぎない」ってところも僕の中でポイントで。実験的なものを観ると、札幌のお客さんも「これは実験的なものだから」と切り分けちゃう感じがある。そうじゃなくて、総合的に演劇として魅力ある作品を観てもらいたい。

春陽 なるほど、ありがとうございます。

劇団5454『宿りして』初演

弦巻 そしてもう一つ、何作か観て思ったのは、作品を「チームで作っている」ことが印象的でした。パンフレットや資料を見ると、全員が全員劇団員ではなく客演の人もいるんですけど、その違いは舞台を観ていても全く分からない、全員が遜色ない。そうやって作品作りに取り組んでいるところも、お呼びした理由の一つです。

春陽 弦巻さんとしては、演出的なポイントだけでなく、僕たちのチーム感を札幌の方に見て欲しいという感じでしょうか。

弦巻 チーム感をあからさまに見せてほしいというわけじゃないんですけれどね。

札幌も大きい街なので、例えば演劇鑑賞会や、劇場や文化財団が招聘する東京の一流のお芝居を観られる機会もあって、それぞれクオリティは高いんですけれど、東京のカンパニーが作った作品を観る機会はそんなに多くないんです。企画ごとのユニットだったり、やっぱり地方公演となると、芸能人が出ていることも大事なポイントなので。

春陽 地方巡演となると、企画的なものが多くなりますよね。

弦巻 もちろん春陽くんの演出力や作品の魅力は素晴らしいという前提で、でもこれが例えば、そのときそのときのプロデュースユニットで、そのために集められたメンバーによる作品だったら、お声がけしていなかったと思う。このカンパニーとしての力が「演出力」だとも思う。

春陽 ありがとうございます。札幌の演劇シーンは、チームで作っているというより、比較的寄せ集めな印象の公演が多いんですか。

弦巻 今の若手たちの中からは、自分たちの劇団を持って集団創作としてやっているところも増えてきました。でも企画ごとのユニットも多かったり、そのときそのときでメンバーが大きく変わったりとか、客演をたくさん入れる劇団も多いです。弦巻楽団含め、自分の団員だけで公演を打てる団体はそんなに多くないですね。

札幌くらいの規模だと、A劇団とB劇団の芝居、出演している面々がほとんど変わらないという現象が起きてくるんですよね。極論ですが、結局いつも同じような人たちがやっているみたいな印象もあります。

もちろんそうじゃない劇団もあるんですけど、逆に、自分たちの劇団で頑張っていても、ある程度評価されると、結局同じカンパニーから引っ張りだこになっちゃって、そのサイクルにはまってしまうという感じもあります。

春陽 弦巻楽団は、劇団員や演技講座生、客演でも弦巻さんと共通言語を持っている俳優を起用している印象を持っているんですけれど、オファーする際もそういうことは意識しているんですか。

弦巻 完全にそうですね。僕はちょっとわからず屋なところがあるので、自分の演技論や作りたい作品のイメージとかを共有できるかどうかという観点でオファーしています。

春陽 そうやって考えていくことで、弦巻さんが作っていきたい作品や世界観の純度が上がりますよね。

確かに、僕も自分で演技講座を開講していたら、そこに来てくれる人の中から探していると思う。そのくらい、自分の言葉をどのくらい理解して変化してくれるかを分かっていた方が、俳優へ演出する際の材料にもなる。

でも、結構最近オーディションを受けてくれている方は、5454を観たことがないって人も多くいます。それでも、オーディションの時間に、きちんと言葉が通ったり、うちが大事にしてることを感覚的に分かっていると思える人だったら大丈夫だ、という線引きはありますね。

弦巻啓太さん(弦巻楽団)

春陽 弦巻さんは、テンポとか、セリフの聞き取りやすさとかをすごい大事にされているじゃないですか。先日の公演『セプテンバー』(2023年9月@生活支援型文化施設コンカリーニョ)を映像で拝見しましたが、シーンの作り方もすごい共感する瞬間がたくさんありました。お客さんに対しての情報の伝え方も、たとえ見る気がない人にも分かりやすいように作られているんだなと。

さらに、キャラクターに寄り添ったり、人物の過去を想像したくなるような…つまり「人を作る」ってことですよね。それはそんな簡単なことじゃないし、演出家・脚本家が一人で完璧に作り上げることなんて絶対ないから、自分の思考を掘り下げてくれたり理解できる人たちと一緒に作ることで、多角的に人間を作っていくことができる。その信頼感を作品から感じました。

弦巻 ありがとうございます。5454の作品を見ても、同じようなことを思います。それぞれの作品のコンセプトはキャッチーだと思うんだよね、トリッキーだとも思う。

トリッキーな設定があれば、ロジックで物語を展開させて起承転結で終わらせることができる脚本家は他にもいると思うんだけど、5454の作品は、そのトリッキーさを全くこれ見よがしにしないで、その中にいる「人間」にちゃんとフォーカスが当たっている。人間の描き方の説得力がしっかりとあるんですよね。話のアクロバティックさよりも、登場人物の動きを大事にしてるんだと思います。

春陽 めっちゃ嬉しいです。でもそうやって作っていくにあたって、突然事件が起こることはズルいなと思うんですよ。都合良い展開はまああるんですけど、ズルいラインは超えないようにしています。キャラクターの思考を変えさせるためだけに、今まで何の情報も出てきていない事件が起こるとか。

劇団5454『宿りして』初演

弦巻 『嫌い』(2022年4月@赤坂RED/THEATER)という作品で、主人公のお父さんが後半になって突然現れるじゃない。あれを納得させられるのはすごいと思います。一歩間違えればご都合主義と言われる危険性もある、でもあの流れでお父さんが出てくることが必然としか思えない。

でも、そういうすごさが評価されることって、意外と少なくないですか?

春陽 むしろそういうことを大事にしすぎて、「驚きがない作品」と評価されてきたこともあったんです。僕らはとにかく「登場人物がここまで考えた結果として、こういう展開になる」という作り方を大切にしているけれど、やっぱりハリウッド的な展開の面白さがないなって思う人もいるんだと思います。

そういう意味では、『セプテンバー』も何も起きていない作品と言われてもおかしくないと思うんですよね。あれをどう楽しむかって、見せ方の技術やクオリティはもちろんですが、お客さん自身が「作品をどう楽しむか」を自分で探していかないといけない。お客さんを信じていらっしゃるんだなと。

『セプテンバー』は新作でしたが、弦巻さんはどのくらいの期間で脚本書くんですか?

弦巻 僕は最初に結末まで決めてから書くタイプなので、メンバーからは遅いと評判が悪いです…。もちろん外部から発注されて書くときは1ヶ月前とかには…

春陽 いやあ、自分の劇団の話ですよ(笑)

弦巻 劇団の話だと…『セプテンバー』の場合、最後のシーンが書き上がったのが初日の8日前でしたね。

春陽 そうなんですね!でもちゃんとしていると思いますよ。5454はもっと遅いときありますから…。

弦巻 でも稽古時間が違うんですよ!札幌は夜しか稽古できない方も多いので、稽古時間は1日2時間半とかです。通し稽古をしたら他に稽古する時間がない。

春陽 そうか、東京では丸一日稽古するときもありますからね。

「自分の心を守る、脳の仕事」

劇団5454『宿りして』初演

春陽 今回上演する作品、『宿りして』(2023年3月@「劇」小劇場)の台本も上がったのは本番の数日前でした。

本作は若手演出家コンクール2022の最終選考の作品として作りました。コンクールは優秀賞(2次審査通過)で10万円いただけるのですが、10万円で演劇を作るなんて無理に決まっているだろ!と最初は思いましたね(笑)。なので、出発点は「10万円でできる何か」というコンセプトでした。

最初は、10万円でできる葬式の話を考えました。三姉妹がいて、父親が死んで葬式をしなくちゃいけないけど、みんなのお金を集めても10万円しかない、というチープな設定を…。

でも考えていくうちに、こんなものを見せても意味がないと思って。僕らは別にコンクールのために芝居を作るんじゃない。観に来てくれる人が「コンクールに出ている5454」を楽しめる方法を考えたい、というところから再出発しました。

まず書いたのは、役者が役から戻れなくなる話のプロットです。カーテンコールが終わってみんなハケていくのに、一人だけ「え、みんなどこいくの?!」というメタ的なものを考えていました。

その案も、これの何が面白いのって思って。

弦巻 メタってねぇ…。

春陽 僕らもメタがそんな好きなわけじゃないんですよね。何か面白いんだって考えた時に、「役者が芝居をしてること」の不思議さ、異様さを面白がれる仕組みにしようと思って、試行錯誤の結果、『宿りして』に行き着いたという感じです。

『宿りして』について

劇団5454が若手演出家コンクール2022最終選考のために書き下ろした作品。

古典教師の主人公は、ある時「自分は役者で、自分の生活は全て演劇で、常に誰かに見られている」ことに気づき始める。「舞台で演じる」という営みそのものを扱った完成度の高い作品として話題を呼んだ。

この度、弦巻楽団「秋の大文化祭!2023」でいくつかのシーンを加えて再演される。

春陽 かなり紆余曲折ありました。今行われているものが演劇だと知っている人物が何人いたら面白いだろうか、3人パターン、2人パターン、色々試しました。途中で気づく人、気づかない人、気づいてるけど言わない人、役割も変えてみたりとかしたんですけど、それでもなかなかハマらなくて。

やっぱり僕は心の話を考えるのが好きなので、ヒロイン症候群のような現象を用いて、自分がドラマの主人公になった気になるという誰もが持ってる心理を取り入れました。「自分の心を守る、脳の仕事」という劇団のコンセプトに立ち返り、うまくバランスが合致したという感じです。

今回は自分たちの芝居のことを考える時間がすごい多くありました。メンバーみんなで話し合って、「面白い作品って文化が見える」という話に行き着いたんです。僕らの作品には何があるか。キャラクターは面白い、出来事はある、哲学もあるよね、など話して。

僕らにはあんまり「文化を作る力」が無いんじゃないか。『セプテンバー』では校歌がかなり印象的でしたよね。あれってめちゃめちゃ文化だと思うんですよ。登場人物みんなが通っている、みんなが共通している文化を持っている。文化によって、作品世界がぐっと広がる瞬間がある。僕らはそこが弱かったし、そこに憧れがあったことに気づきました。

かといって別に『宿りして』がしっかり文化を持った作品というわけじゃないんですけど、「自分たちの演劇とは何か」と自問自答させてもらう時間がすごい幸せでしたね。

次回公演の新作『結晶』(2023年11月@赤坂RED/TEHATER)は、世界観をしっかりと作って、そこに流れる文化に目を向けられるように意識して作っています。若手演出家コンクールでの経験が成長となって次回作に取り組めています。

弦巻 なるほどなるほど。『結晶』も楽しみです。

春陽 『宿りして』の悩みのおかげです。いろんなことに気づかせてもらいました。

マトが絞れている作品

劇団5454『宿りして』初演

堀萌々子さん(劇団5454所属、以下、堀) 今回観に来てくれるであろうお客様は、私たちのような知らない劇団が東京から来ることに対し、どういうところに興味を持ってきてくれるんでしょうか。

弦巻 そうですね…。正直な話、集客については難しい部分もあります。僕はこういう劇団・作品にこそ観に来て欲しいって思っているんですけれどね。

でも、やっぱり作品を知ってもらえれば、興味を持っていただけると思います。その作り方の魅力や個性は、作品に全部出ていると思う。まず作品に触れてほしい!…でも、その作品に触れてもらうために何が必要かって話ですよね…。

春陽 結局は、札幌の演劇人が「東京の劇団ってどんなもんだ」と観に来ていただけるとのが一番だと思います。広告として絶対やりたくないやり方ですが、「東京の劇団来てやってるんだから楽しみに来いよ」って反感を買うような言い方をしたら、興味もってもらえるかもしれないですよね。絶対にそんなことしないですけれどね。

弦巻 そうですね。でも、まずは出会うところからですよね。11月25日(土)には、春陽くんのワークショップも札幌で開催します。他にも、中学・高校の演劇部でのワークショップも企画しています。

春陽 ワークショップを通して、お芝居づくりを一緒に楽しんでいく中で、「5454楽しそう、友達も誘ってみようかな」と思ってもらえると良いですね。信用してもらうところからしかないよなぁって気持ちです。

榊木並さん(劇団5454所属、以下、榊) 弦巻さんがいくつか観ていただいた5454の作品で、弦巻さんが一番おすすめする作品は何ですか。

弦巻 『嫌い』はとても良かったです。でも、一番は『宿りして』ですかね。

 へぇ〜!嬉しいですね。(榊さんは『宿りして』で主演を務める)

弦巻 最初に観たのが『溢れる』(2021年5月@赤坂RED/THEATER)という作品で、あまりの上手さにびっくりしました。上手なだけじゃないのに上手ということにすごいびっくりして。演技もちゃんとしてて、話もトリッキーだけど、トリッキーさを売りにしてるわけでもないし。

でも、何となくですけれど、公演を重ねるたびに純度が高まっているような気がします。マトが絞れているというか。だから『宿りして』は一番おすすめです。

春陽 嬉しいです。『嫌い』もそうだったんですけれど、純度が高いときは、誰に見せようとしているのか明確なときがあるかもしれないです。『宿りして』は審査員に見せるっていうのが大きかったです。作品そのものだけでなく、楽しんでいる客席を審査員に見て欲しい。お客さんがこの作品をどう持ち帰るかっていう、客席ごと見せられたらいいなと。

弦巻 マトが絞れているって大事なことかもしれないですね。

演劇そのものを純粋に楽しみたい方へ

春陽 『宿りして』は、三重構造のようになっているので俳優の状態のバランス難しい作品で、僕らも稽古中わけわからなくなるときあります。

シーンごとに、人物の精神異常状態のバロメータを作ったりもしました。たとえば今は音が聞こえているだけの状態、次は見えている状態、次はちょっと見えてなくなっていて、という。

 逆に、異常状態以外の人が反応しちゃうのが駄目だったり。

春陽 そうそう。「観客がいる」という演劇の構造を利用した作品だから、役者の「笑い待ち」は駄目なんです。笑い待ちができる状態でいて欲しいけれど、笑い待ちをしているという役者の思考は絶対に見せてほしくない。

弦巻 すごい高度なことをやっているはずなのに、その高度さがお話の魅力でうまく隠されていますよね。

春陽 恥ずかしいですからね(笑)。これは上手いな!って思われるのは恥ずかしいですよ。

弦巻 その感覚は大事ですよね。

 弦巻さんに一番おすすめいただける5454の作品を札幌に持って行けるのは嬉しいですね!

劇団5454『宿りして』初演

弦巻 5454さんとしては、札幌のお客さんに何を一番味わって欲しいですか?

春陽 東京の劇団だから「東京の芝居」を観て欲しいという気持ちはさらさらなくて。でも、皆さんにとって観たことのない作演出で観たことのない俳優だと思うから、演劇を純粋に楽しんでいただけるとは思います。

演劇そのものを楽しむ純度は高い公演になると思います。少しでも演劇に興味のある人、純粋に演劇と向き合ってみたいと思う人には観て欲しいです。

その環境は僕らにとっても楽しみです。どんな劇団なのか始まるまで分からないという状態で、僕らの芝居を一緒に楽しめる空間を作れるかというのが、すごくドキドキするし、一番わくわくする瞬間です。ともに新鮮に楽しめる時間になるんじゃないかなと思います。

「秋の大文化祭!」に参加する他の2作品も楽しみです。『死と乙女』なんかはかなりストイックな作品ですよね。

弦巻 そうですね。でも、割とメロドラマな部分もあるので、楽しんでいただけると思います。

演技講座生による『冬の入口』は40、50代の大人たちがプラプラしているような作品ですが、これを中高生や演技初体験の講座生と一緒に作っています。みんな悪戦苦闘しています。

春陽 いろんな種類の作品が一つの期間に観られるイベントはとても良いですね!僕らもそういう刺激をいただけるのはとても楽しみです。

そろそろ時間ですね、すみません喋りすぎてしまって。また北海道でゆっくりお話ししましょう。

弦巻 こちらこそ喋りすぎちゃってすみません。ぜひ!そうしましょう。

2023年10月、下北沢にて

公演情報「秋の大文化祭!2023」

弦巻楽団が主催する毎年恒例の名物企画「秋の大文化祭!」が、2023年12月1日から3日まで開催決定!今年は規模を拡大し、3つの演劇作品を上演します。

1つ目の演目は、チリの劇作家アリエル・ドーフマンの『死と乙女』。弦巻啓太が長年上演を夢見てきたスリリングな心理劇を、青井陽治による翻訳で上演します。

2つ目の演目は、東京からのスペシャルゲストとして劇団5454を招聘! 若手演出家コンクール2022で完成度の高さを絶賛された話題作『宿りして』を上演します。

3つ目の演目は、演技講座発表公演として上演される、長谷川孝治の『冬の入口』。演技初挑戦の方から何度も舞台に立つ俳優まで、さまざまな背景を持つ講座生が挑戦するのは、丁寧な会話から人間の機微を描く名作戯曲です。

秋の終わり、冬の入口。皆さまの一日が特別なものになりますように。

日時

2023年12月1日(金)〜3日(日)

12月1日(金)
19:00 劇団5454『宿りして』

12月2日(土)
11:00 劇団5454『宿りして』
15:00 演技講座『冬の入口』
19:00 #38 1/2『死と乙女』

12月3日(日)
11:00 演技講座『冬の入口』
15:00 #38 1/2『死と乙女』

会場

生活支援型文化施設コンカリーニョ

札幌市西区八軒1条西1丁目2-10 ザ・タワープレイス1F(JR琴似駅直結)

主催・制作

主催 一般社団法人劇団弦巻楽団
宣伝美術 横山真理乃(劇団5454)
後援 札幌市、札幌市教育委員会
制作 弦巻楽団

チケット、その他詳細は公式サイトをチェック!

お問い合わせ

一般社団法人劇団弦巻楽団
メール:tsurumakigakudan@yahoo.co.jp
電話:090-2872-9209