劇団 風蝕異人街公演 「青森県のせむし男」

タイトル 劇団 風蝕異人街公演 「青森県のせむし男」
劇 団 劇団風蝕異人街
会 場 かでる2・7
日 時 2019年
8月10日(土)18:00
8月11日(日)14:00
8月12日(月・祝)14:00
8月13日(火)19:30
8月14日(水)19:30
8月15日(木)19:30
8月16日(金)19:30
8月17日(土)14:00
概 要 この作品は母の息子殺しの因果を描き、一方で嬰児殺しから出発した母子物語である。
その母を恋う青年の思慕は、母親のお墓に見立てられた湾曲した背中のコブに表象されている。その「せむし男」の母親と思われるマツは強姦され子供を孕み、その憎しみから「生まれてくる赤ちゃんの背中にあたしの肉のお墓を立ててください」と仏様にお祈りする。また一方、せむし男は生みの親を恋い慕い探し求める物語でもある。これは誰にでもわかるエンタメ的寺山作品である。

『青森県のせむし男』において、寺山修司は東北の土着性を描くため、思想としての故郷を脱出し、その遺棄を図って還らざる決意を自ら課した。この作品で描かれた寺山の貪欲で清冽な触手とその感覚は、彼の思想と共に寺山の言葉を練磨しているのだ。

そしてこの作品は、現代のギリシャ悲劇のごとくに「子殺しのカタストロフィ」で一致している。父は常に死者であり哀れな存在であり、時として軽蔑と揶揄の対象であった。

だからこの物語で母と息子の関係は、結語として今日的な子殺し的惨劇が暗示されているのである。だが、せむし男松吉はまぎれもない不具者であり、先天的に罰せられた一人の息子の象徴としてその笑みによって自分の母親を罰するのである。

劇団風蝕異人街 主宰
劇作家・演出家 こしばきこう

脚 本 寺山修司
演 出 こしばきこう
出 演 三木美智代(劇団風蝕異人街)、堀きよ美(劇団風蝕異人街)、平野たかし(劇団風蝕異人街)、高城麻衣子(劇団風蝕異人街)、こいけるり(風蝕異人街)、川口巧海(劇団風蝕異人街)、山川瞳(劇団風蝕異人街)、雪(劇団風蝕異人街)、aya(劇団風蝕異人街)、柴田詠子(風蝕ダンス部)、ヨシダミホ(風蝕ダンス部)、千葉洋平(風蝕ダンス部)、今井力也(SOULWAVE)、齊藤雅彰(超級市場)、国門紋朱(もえぎ色)、九十九レイナ、福田泰子、むらかみ智大、リンノスケ(きっとろんどん)、こいけあい、長岡登美子(大人の事情協議会)、本多竜二、宮森峻也(クラアク芸術堂)、高橋寿樹(クラアク芸術堂)、松浦ひかり、高岡諒一、

薩摩琵琶:黒田拓
ジャンベ・縄文太鼓:佐藤夕香

チケット 一般 3,000円
学生 1,500円

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Web 公式サイト
お問い合わせ 劇団 風蝕異人街
TEL: 090-8272-4299
Eメール:semushiotoko2019@gmail.com