水俣の漁民の江津野老が天草弁で饒舌に一人語ります。
胎児性水俣病の孫・杢太郎少年の境涯を。「口はひとくちもきけん。飯も自分じゃ食やらん。便所も行きやならん。それでも目は見え耳は人一倍ほげて、魂はそこの知れんごと深く……」
訪ねてきた「あねさん」(原作「苦界浄土」の作者である石牟礼道子)に、かつての不知火海の豊かさを。「魚は天のくれらすもんでござす。天のくれらすもんを、ただで、わが要ると思うしことって、その日を暮らす。これより上の栄華のどこにいけばあろうかい。」
そして、工場廃液によって引き起こされた水俣病の人々の苦しみを。
俳優江良順が渾身の演技で描きます。
日時
10月29日(日) 開演:14時 開場:13:30
脚本
砂田 明 原作:石牟礼道子(「苦海浄土」より)
演出
北岡清治
出演
江良 潤
チケット
一般:2500円
高校生以下:1000円
お問い合わせ、予約は電話で株式会社時来社まで。電話03-3920-5660
お問い合わせ
03-3920-5660 時来社まで