先月に終演したばかりの夏の演劇シーズンですが、来年2018-夏の参加作品が発表されましたので、作品の概要を紹介しつつお知らせします!
今回も素敵な作品が勢ぞろい!お馴染みの劇団や初参加団体、そして注目のレパートリーはあの名作…!
シーズン2018-夏 参加5作品
来年夏、札幌演劇シーズン2018ー夏の参加作品が決定!風蝕異人街 『トロイアの女』、札幌座 『象じゃないのに・・・。』、イレブン☆ナイン 『十二人の怒れる男』、きまぐれポニーテール『アピカのお城』、弦巻楽団 『センチメンタル』 の5作品。どうぞご期待ください!#ses100
— 札幌演劇シーズン (@engekiseason) 2017年9月3日
劇団 風蝕異人街『トロイアの女たち』
主に寺山修司などのアングラ演劇を上演する劇団「風蝕異人街」が3度目のシーズン参加。初参加の2015-夏『青森県のせむし男』では全ステージ前売完売となり話題になりました。
ギリシア悲劇『トロイアの女たち』は紀元前5世紀にエウリピデスによって書かれた、戦争によって起こる悲劇、トロイアに住む女たちの救いようのない酷薄な物語です。今の日本や世界の情勢に響くテーマを、ビビットに感じることができるでしょう。
過去のシーズンに参加した2作品は、観るものを刺激したおどろおどろしい作風でしたが、今回も期待できそうです。
札幌座『象じゃないのに…。』
シーズンとしては2016-冬『亀、もしくは…。』以来の参加となる札幌座。演目は今年の5月に第52回公演として上演した『象じゃないのに…。』です。原作は、韓国人劇作家イ・ミギョンの「そうじゃないのに」。
今年に上演されたばかりの作品ですので、「札幌観劇人の語り場」にも感想が掲載されています。ネタバレ注意ですので、もし気にならない方はどうぞご一読ください。
- 「亀じゃないのに」 by九十八坊(orb)
- 韓国版と同時再演を! by小針幸弘
- 僕たちを巡る笑撃のアレゴリー byしのぴー
「札幌観劇人の語り場」より
イレブンナインプレゼンツ dEBoo『12人の怒れる男』
今回のレパートリー作品です。ELEVEN NINESの小島達子さんがプロデュースするユニット「dEBoo」の第1回公演として上演された本作は、その人気の高さに翌年シーズン作品として再演されました(2015-夏)。初演よりパワーアップした演出演技により、富良野公演と合わせて2000人以上動員を達成しました。
ニューヨークの法廷で繰り広げられる12人の男たちにより密室会話劇。初演・再演はコンカリーニョを満席にしましたが、今回はかでる2・7で上演されます。
今回は、どの12人で上演するのか。キャスティングも注目です。
きまぐれポニーテール『アピカのお城』
シーズン初参加団体「きまぐれポニーテール」から『アピカのお城』が再演!
きまぐれポニーテール第1回公演として上演され、札幌で活躍する人気女優がメインキャストを張り話題となりました。『12人の〜』が男たちの熱い芝居である一方、こちらは素敵な女性が主役のお芝居です。演出は役者としても評価の高い遠藤洋平さん。
再演ということでキャスティングがどうなるかはまだ未定ですが、初演と同じメンバーで上演してほしいです…。乞うご期待!
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弦巻楽団『センチメンタル』
夏シーズンのトリを飾るのは、2018-冬でもレパートリー作品をつとめる弦巻楽団。初演は弦巻啓太さんが以前所属していた「シアターユニット・ヒステリックエンド」のころ(2000年)で、2006年には「Real I’s Production」という団体により再演されました。
病で死にゆく妻と夫の、その後の物語。最愛の妻への思いが強く、自分から幸せになることを選択しない残された夫。巧みに練られた構成とテンポの良い演出により、感動のラストを迎えます。
センチメンタルでも、生きていく。
まとめ
来年の夏もバリエーション豊かな作品を楽しむことができそうです!
シーズン時期は2018年7月28日(土)〜8月25日(土)、来年も札幌は演劇でアツイ!