【もしイタ】稽古場日記10

稽古場日記10

本番前日。いや、もはや当日。深夜のこと。

私、トガシは焦っていた。やることがあまりにも多すぎるからだ。本番のために何をやればいいのか。

チケットの準備。あれ、販売のためには「チケット販売」とか紙を貼っておくべきなのか?何人予約?何枚当日券余ってる?数えたのあってる?何から手をつければいいの?

あまりの経験の無さからだ。なんとなく手をつけて、深夜に眠る。朝早く起きる。やる事をやってみる。

あ、あれが欲しい。ダイソーに寄ってキャンドゥに寄って、やっぱりダイソーの方がいいとダイソーに戻る。JRまであと10分。大荷物の中桑園で降りる。歩く、歩く。重い。これだから、私は馬鹿だと言われ続けるのだろう。

幅寺みたいに書いてみました。でもちょっと難しかったのでここからは冨樫らしく書いていきます。

 

まずは、本番、無事に終わりました!

ご観劇いただいた皆様、本当にありがとうございます。どれほどの感謝の言葉を並べても、この思いを伝えきれません。おひとりおひとりのお顔を見て挨拶をしたいとも思いました。

本番を迎えるまで、たくさんの事がありました。嬉しい事も、苦しい事も、辛い事も。でもその全てが、終演後のお客様のお顔を見て、経験に変わったのを感じます。

お客様の偉大さを痛感しました。
お客様がいなければ、幕も上がらない。
お客様がいなければ、出来もわからない。
お客様がいなければ、目標も見つからない。
幕はしっかり上がりました。

上演中、皆様の心の表情が見えました。予約が入るたび、本番の事をより一層考えるようになりました。

挑戦する心を忘れてはいけない

高校生はやはりまだ子供でしょうか。右も左も分からない、もしかしたら上か下かも分からない、目をつぶって歩いているような、危なっかしい子供でしょうか。

私たちはまだ子供です。親がいなければ、満足に生活する事さえもできません。

でも、親の手があるからこそ、周りの助けを求める事ができる時間を過ごしているからこそ、挑戦する心を忘れてはいけないと感じました。挑戦しなければ何も始まらない。

教育文化会館をかりなければ、素敵な出会いの全てはありませんでした。みんなと過ごした1ヶ月、お客様と過ごした1日は、私の大切な財産になりました。

どう感謝の気持ちを伝えていいかわかりません。

活動を始めた11月。そこからの4ヶ月はきっとしあわせだったのだと思います。今回の経験や出会いを胸に、私たち27人はまた新しい挑戦を始めます。

これからもまた沢山の方に出会い、お世話になりながら、それぞれの道で生きていきます。

札幌の高校生が創る「もしイタ〜もし高校野球の女子マネージャーが青森のイタコを呼んだら〜」ご観劇いただき、誠にありがとうございました!

冨樫美羽
現役女子高校生。中学生1年生のときに演劇部に入部し、大会では自身で脚本・演出・主演のミュージカルに挑戦。2年生で参加した畑澤聖悟「もしイタ」ワークショップで主役に抜擢。教育文化会館高校演劇ワークショップ「転校生」出演(2016年3月)。来春4月からわらび座の研究生として、2年間プロの役者になるため修行に出る。

1 COMMENT

アベマサユキ

生の「演劇」というものをほぼ初めて見ました。
チケットを買って見たので、元を取ろう思って見ました。
面白かったです。
300円の価値と、わざわざ出かけて1時間費やした価値がありました。
ありがとう。

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