TGR2018大賞エントリー作品として、11月22日から25日に公演を行う きっとろんどん の皆さんに、意気込みや作品のみどころなどのお話を伺いました。
インタビュー会場は、10月7日にオープンしたばかりの 札幌市民交流プラザ です。
きっとろんどんのこれからとこれまで
ー 今回は札幌市民交流プラザ内で取材させていただいておりますが、どんな印象を持ちましたか?
久保章太(以下、久保):最近オープンしたということもあり、すごい綺麗だなあって。劇場も入ってるんだよね、ここ。
井上悠介さん(以下、井上):行きやすいよね、大通駅からも近いし。ここで演劇をやれるようになったらいいですね。
リンノスケさん(以下、リンノスケ):札幌市民交流プラザは複合的でいろんな施設があるからね。なんか芸術、演劇に関わらずいろんな人が集まれる場所みたい。
いつかここでやってみたいですよね。hitaru の大舞台では難しいかもしれないけど、クリエイティブスタジオとかね。
こういう劇場ができることによって道外からもいろんな劇団が来るだろうけれど、逆に札幌の人たちピンチになってるかもしれないですね。「プロがやる場所」という印象になってハードルが上がるかも。
山科連太郎さん(以下、山科):これから公演やりま〜すとか館内アナウンスとかしたら気軽に来てくれる人もいそうだけどね。
井上:当日券出してね。きっとろんどん第何回公演始まりますって。
ー 少し早いんですが今年一年を振り返ってみて、個人として、グループとしていかがでしたか?
久保:僕は、今年は全然演劇してなかったなあ。
山科:最低。最低ですね。
久保:大学四年生は怖いですね。きっとろんどんとしては、短編がありましたね。初めて4人だけでやったのはデカかったんじゃないかなって思ってる。
リンノスケ:そうだね。
山科:20分ならできんだなって。
井上:逆に長編もできるんじゃないかってね。次の次ぐらいにまた長編とか4人でできたら楽しいですね。僕は、1月にロンリーやって、電王、櫻井さん、宅飲み、シドビヘ、アトム、きまポ…て感じで、たくさん関わらせていただきました。
脚本とかは結構すごいペースで書いていましたね。
リンノスケ:どうなんですか、そのペースで脚本書くっていうのは。アイデアとかネタ切れとかー。
井上:ちゃんとインプットしないと大変ですね。
リンノスケ:井上くんはどういうのでインプットするの?演劇?映画?
井上:劇よりは映画とか漫画とか、あと本とかそういう情報だね。何もないところからは何も出てこないから、そういうのちゃんとやってかないと。今年みたいに数をこなすっていう経験は自分からやりたくてもできないので、すごくいい機会でした。
今年は大賞を狙っております
ー 今回もTGRに参加されるということですが、TGRの良い点や課題点などを感じることはありますか。
井上:イベントとして外から盛り上げてくれるのはありがたいです。
リンノスケ:お客さんも注目してくれる。
山科:チラシが多くなるのも楽しいよね!
リンノスケ:演劇シーズンは1ヶ月に5団体だけど、TGRは何団体もやってるからもっと盛り上がってほしいとも思いますね。
山科:自分も出ていると他の団体見れないんだよね!
井上:確かに。
山科:その辺うまいことどうにかならないかな〜って。そうしたらこっちも楽しいのに。
リンノスケ:TGRは誰でも応募できちゃうってのは良くも悪くもあるってことなんですかね。でも、TGRにはどんな作品でも出せるから、好きな作品で応募できる。好きなことをして賞がもらえるって言うのは嬉しいよね。
山科:やりたいことやって賞を取りたいよね。狙って取れるんなら狙ったほうがいいんだろうけど。
リンノスケ:今年は大賞を狙っております。せっかく応募するのであれば、大賞だと。
ー 今回の作品「ひみこ〜る」を一言で表すと、どんな作品でしょうか?
山科:井上くんの脚本はサイココメディーというか、登場人物がみんな「いそうでいない」人たちなんです。
井上:僕が都市伝説とかオカルトが好きっていうのはあるかもしれないです。
リンノスケ:演劇を見たことがない若い人たちが気軽に見に来てもらえるような作品作りをしているので、若い人たちにも観に来て欲しいなって思います。
山科:若者がやってるから〜って敬遠しがちな大人の方々にも来て欲しいです。ぜひ若い人たちにお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんを連れて来て欲しい。観に行った後お家でお話しして欲しい。
公演情報 きっとろんどん 第4回公演「ひみこ〜る」
ー 今後きっとろんどんは、札幌演劇界でどのような存在になっていきたいですか?
リンノスケ:hitaruのような劇場ができて、今後も札幌演劇はどんどん盛り上がっていくと思うんですけど、やっぱり過去を振り返ってみると、TEAM NACSがダントツすぎてそれを超える存在は出てくるんだろうかと思います。なので、野望としては、きっとろんどんが札幌演劇の中心にいたいなって思って。もちろん、東京とかいろんなとこでもやりたいですけどね。
井上:僕個人的には、よりクオリティの高い劇が作れたらいいなと思っています。お客さんが多くなってくれるのも嬉しいですし、我々のおかげで演劇の観劇人口が増えてくれるようになったらありがたいですね。
久保:どんな形でもいいですけど、札幌に還元できればいいですよね。
井上:せっかく札幌でやってるならね。
リンノスケ:ただ、「札幌創造都市プロジェクト」があるじゃないですか、そのプロジェクトの影響を、正直感じられていなくて、本当に動いているのかなって思ってしまいますね。
これからの演劇が続いていくにはやはり若手の力が必要だと思うんですよ。だから僕たちも少しでもいいから関わりたいと思っていますし、そもそも演劇だけで食っていけてる人ってどのくらいいるんだろうって…。
井上:札幌で演劇してますって言ったら、じゃあバイトしながら頑張ってるんだってならないようにしたい。ちゃんと演劇だけで食べていけてるんだってね。
ー 最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
山科:この記事を見てくれた方はきっとろんどん絶対来てください。
リンノスケ:シェアしてね。
山科:この質問て最後の質問でしょ?じゃあすっごい読んでくれてんじゃん。絶対来てくださいね。
リンノスケ:一緒に盛り上がって欲しいですね。僕らも今稽古で盛り上がっているので。
井上:僕らの演劇を、みなさんの娯楽の一つとして楽しんでいただけたらありがたいです。
公演情報 きっとろんどん 第4回公演「ひみこ〜る」