仙台を拠点に全国で活動する「劇団シェイクスピア・カンパニー」が、アイヌとシェイクスピアを掛け合わせた作品を札幌で上演します。
「劇団シェイクスピア・カンパニー」は、シェイクスピア作品の豊かさを東北地方の歴史文化と組み合わせて、オリジナル演出で上演することで有名な演劇カンパニー。1995年『ロミオとジュリエット』の旗揚げ以来、日本各地で様々なシェイクスピア劇を上演しています。
東北地方に「木造のぬくもりのある劇場」を建設することを大きなテーマとして掲げており、1997年から基金活動も進めてきました。
そんなシェイクスピア・カンパニーが、北海道とは切っても切れない「アイヌ民族」の歴史文化をテーマとした、新しい「オセロ」を札幌で上演。その名も『アイヌ 旺征露(おせろ)』。
d-SAPの取材に対し、作演出の下館和巳さんは「アイヌの歴史とオセローの物語、両者に共通するテーマは【差別】です。江戸末期に北方警備のために道東に渡った仙台藩士とアイヌの物語がシェイクスピアの中に織り込まれています」と語ります。果たして「オセロ」がどのようにアイヌの物語と組み合わさるのでしょうか。
アイヌもシェイクスピアも自分にはあまり関係ない、遠い存在だと思う若い方々にこそ観てほしい作品。アイヌのアーティストのコラボレーションにも注目です。
公演情報
タイトル | シェイクスピア・カンパニー第十三回公演 「アイヌ 旺征露(おせろ)」札幌公演 |
劇 団 | シェイクスピア・カンパニー(from 宮城) |
会 場 | かでるホール |
日 時 | 2018年7月14日(土) 15:00 |
概 要 | 舞台は幕末の道東。北方警備にあたっていた仙台藩は、オホーツクの海に通じたアイヌの旺征露(オセロ)をエトロフ島の陣屋の長に任命する。しかし仙台藩士の娘貞珠真(デズマ)とお互いに惹かれ合う旺征露は、その後側近の罠により運命を翻弄されてゆく。2011年に初演した本作品の再演にあたり、アイヌ芸術の鬼才・秋辺デボ氏を共同演出に迎えるとともに舞踏集団「ピリカップ」の参加が実現した。シェイクスピア・カンパニーとアイヌのアーティストのコラボレーションにもご期待ください。 |
脚 本 | 下館和巳、渡邉欣嗣 |
共同演出 | 秋辺デボ、下館和巳 |
音 楽 | 橋元成朋 |
出 演 | 及川寛江、水戸貴文、加藤捺紀、ササキけんじ、犾守勇、香田志麻、中野莉嘉、藤井優、石田愛、増田寛子、千葉絵里奈、舞踏集団「ピリカップ」 |
Web | 公式サイト |
チケット | 【前売】一般:3000円、学生:2000円 【当日】一般:3500円、学生:2500円 (全席自由・税込)[チケット取り扱い] ・道新プレイガイド |