札幌みらい塾 2018 ACFアートサロン「介護を演じる」

6月12日に「『介護』と『演劇』の組み合わせ」がテーマの講演会&ワークショップが開催されます。講師は、青年団に所属する俳優でありながら、自身で「老いと演劇」Oibokkeshi の代表もつとめる菅原直樹さん。

介護の現場で生じるさまざまな問題と演劇をどう結びつけるのか。菅原直樹さんに尋ねました。

介護と演劇は相性がいい!

ー 「介護を演じる」ワークショップはどのような方に参加してほしいですか。

超高齢社会を生きる全ての方々に参加していただきたいです。

現在介護に携わっている方々には認知症の方との関わりについて何かヒントが得られるのではないかと思いますし、演劇活動を行っている方々には超高齢社会における演劇の可能性を感じていただけるのではないかと思っています。

「老い」や「認知症」は世間ではマイナスのイメージを持たれがちですが、それらの明るく豊かな世界をワークショップを通じて体験していただければと思います。介護や演劇経験のない方でも楽しんでいただける内容になっていますので、ぜひお気軽にご参加ください。

 

ー 「介護」と「演劇」を組み合わせようと思ったきっかけは何ですか。

10代から東京で俳優として演劇活動を始め、20代後半で特別養護老人ホームで介護職員として働きはじめました。

特別養護老人ホームで多くのお年寄りと接しているうちに、「介護と演劇は相性がいい!」ということに気づきました。演劇には、身体を使った遊びや認知症の人とのコミュニケーションなど、介護現場で活かせる知恵が沢山詰まっています。

また、演劇の視点で老人ホームの景色を眺めると、とても豊かな世界が広がっていました。「老い」や「認知症」を演劇で描くことで、「人間とは何か?」「コミュニケーションとは何か?」といった本質的なものと向き合えるのではないかと思いました。

 

ー この記事を読んでいる方にメッセージを宜しくお願いします。

2012年に東日本大震災を機に千葉県から岡山県へ移住しました。東京で俳優として演劇活動をしていたときはとにかく楽しかったのですが、岡山で介護の仕事をしながら、介護と演劇を融合した活動を始めてから、演劇の力というものを感じるようになりました。演劇の力によって、職種や年齢や障害を越えて、さまざまなな人々と楽しい時間を過ごすことができました。

6月に札幌でみなさんとお会いできること、そして、どのような化学反応が起きるのか、とても楽しみにしております。

 

タイトル札幌みらい塾 2017 ACFアートサロン in わくわくホリデーホール
「介護を演じる」
主 催ACF札幌芸術・文化フォーラム、大和リース(株)
会 場わくわくホリデーホール 2F第1会議室
日 時6月12日(火)開場18:00/開演18:30
概 要演劇体験を通じて楽しみながら認知症の人とのコミュニケーションを考えるレクチャー&公開ワークショップです。ワークショップ参加者には、認知症の人と介護者を交互に演じて、認知症の人の言動を否定せずに受け入れるコミュニケーションや、言動を否定されたときの認知症の人の気持ちを疑似体験してもらいます。実際に身体を使って演じることで、認知症ケアの気づきやヒントを講師と参加者間で共有していきます。
講 師菅原直樹
Web公式サイト
チケット【一般】1500円
【学生・ACF会員・V-net会員】1000円公式サイト