札幌の演劇文化を長年支えてきた「教文演劇フェスティバル」(通称:演フェス)が、2025年8月28日(木)・29日(金)に札幌市教育文化会館小ホールで行われます。
感染症の影響や会館の改修工事により休止していましたが、短編演劇祭としては2022年以来3年ぶりの実施です。
今回は、2019年以来6年ぶりに「前夜祭」も開催。短編演劇祭に向けて出場団体やゲストが集まり、トークやエキシビジョン公演などを行います。
教文演劇フェスティバルとは?
教文演劇フェスティバルは、1985年から続く札幌の歴史ある演劇の祭典です。
その中でも「短編演劇祭」は、2008年から始まり、道内外の劇団やユニットが、毎年設定されるテーマに沿った20分間の短編作品で競演します。観客と審査員の投票で優勝が決まる形式で、これまで多くの新しい表現者を送り出してきました。
今年のテーマは「チョウ」
2025年の短編演劇祭のテーマは「チョウ」。象徴性の強いモチーフを、各団体がどのように解釈するのか注目されます。
本選出場団体は、台本審査を通過した次の4組。
- 劇団words of hearts(札幌):作品「僕らは火星で一人ぼっち」
- サンデーボーイズ(札幌):作品「鳥男」
- Pantoact(札幌):作品「虫のしらせの鳴り響く」
- 笑の内閣(京都):作品「ハムレットプロレス」
札幌を拠点とする劇団に加え、京都からの参加もあり、地域を越えた競演となります。20分という短い枠の中で、どれだけ観客の心をつかむかが試されます。




豪華ゲスト審査員
審査員には、演出家の福原充則氏、俳優の藤田朋子氏、手塚とおる氏の3名が来札します。



第一線で活動する専門家による評価は、参加団体にとって貴重なフィードバックとなるだけでなく、観客にとっても作品をより深く味わう手がかりになります。
決戦前夜を盛り上げる「前夜祭」も見逃せない!

短編演劇祭の前日、8月28日(木)には「前夜祭」が開催されます。6年ぶりの復活となる前夜祭は、本選への期待感を高める豪華プログラムが目白押しです。
- エキシビジョン公演:2019年・2022年の短編演劇祭で二連覇を達成した、愛知の超実力派ユニット「空宙空地」が特別公演『じゃあね』(作・演出は関戸哲也)を上演します。
- SPECIAL Talk Session:エキシビジョン公演を行う空宙空地と、翌日の短編演劇祭ゲスト審査員の手塚とおるさん、藤田朋子さんを交えたスペシャルトークセッションを開催。演劇に関する深掘りした話はもちろん、ここでしか聞けないマル秘トークも飛び出すかもしれません。
- 決起乱戦:短編演劇祭本選に出場する4団体が、自身の作品の魅力と意気込みをアピール。前夜から熱い想いで盛り上げます。
公演概要とチケット情報
「教文演劇フェスティバル2025 前夜祭・短編演劇祭」の詳細は以下の通りです。
前夜祭
2025年8月28日(木) 18:30開場/19:00開演
短編演劇祭
2025年8月29日(金) 13:30開場/14:00開演
札幌市教育文化会館 小ホール(札幌市中央区北1条西13丁目)
前夜祭
500円
短編演劇祭
一般 2,500円(当日 3,000円)
高校生以下 500円(前売のみ、教文プレイガイドのみ)
ペア券(2枚1セット) 4,000円(前売のみ、出場劇団・教文プレイガイドのみ)
札幌市教育文化会館事業課(TEL: 011-271-5822、メール: en_fes_mail@yahoo.co.jp)