話題沸騰の映画「アートなんかいらない!」が札幌で緊急初公開

今夏から全国で公開されている話題映画「アートなんかいらない!」の上映会が、札幌で行われます。

この映画は、コロナ禍において「アート不要論」が叫ばれるようになったことを背景に、日本人にとってアートとは何なのかについて考えるドキュメンタリー。監督は、「死なない子供、荒川修作」「縄文にハマる人々」などでも注目を浴びた山岡信貴氏です。

本作も全国的に注目されているにもかかわらず、札幌での上演がまだ予定されていませんでした。そこで、北海道シアターカウンシルプロジェクト を展開する「JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO」事務局が中心となり、急遽上映会が決定!

2022年10月22日・23日の2日間のみの緊急初公開です。

アートとは何か、答えられない私たち

映画上映会を主催する JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO は、これまで北海道シアターカウンシルプロジェクトと称した文化芸術支援の勉強会を行ってきました。

8月2日にキックオフ・シンポジウム「文化芸術は誰のもの?」が行われ、8月30日にはその続編となるディスカッション『文化芸術は誰のもの?「おかわり」』も開催。その次の展開として位置づけられるのが、本作「アートなんかいらない!」です。

JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO公式サイトでは、この映画のことを次のように紹介しています。

そもそも私たちは「社会における芸術とは何か」という問いに対する明確な答えを持っているでしょうか。実は私たちは、文化振興を口にしながらも、文化政策の裏付けとなる「社会における芸術とは何か」という最も基本的な理念について、これまで具体的に議論をしてこなかったのではないでしょうか。

(中略)

本作はシンポジウム「文化芸術は誰のもの?」の続編として、私たちが抱く問いをさらに広く多くの人たちと共有できるのではないか、そして議論を深めていくきっかけになるのではないかと考えました。
文化とは?芸術とは?文化芸術とは?そしてアートとは?一緒に考えてみませんか。世は芸術の秋なのだから。

山岡監督も公式サイトでコメントしているように、「アートなんかいらない!」というタイトルは一部のアート界隈の方々を怒らせてしまうかもしれませんが、結局「アート」って何だろう?「いる」とか「いらない」って何?といった監督のシンプルな問いは、映画を見る私たちに大きな刺激を与えてくれます。

この秋、文化芸術に関心のあるすべての方へおすすめできる映画です。ぜひ会場へお越しください。

上映会の開催概要

映画「アートなんかいらない!」

日時

10月22日(土)・23日(日)2日間限定公開

12:00 受付開始
12:30 上映開始(途中10分間休憩あり)
15:50 終了予定

会場

札幌市生涯学習センターちえりあ 講堂(6階)

料金

一般 3,000円
学生(小学生以上)2,000円
※未就学児入場不可
※学生チケットは入場時学生証の確認あり

チケット

主催

札幌演劇シーズン実行委員会、北海道教育大学岩見沢校 芸術文化政策研究室、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会、(共催)札幌演劇情報サイトd-SAP

お問い合わせ

sapporodsap@gmail.com(佐久間)