劇作家協会・北海道支部共同運営の「月いちリーディング」がオンライン開催!

劇作家の育成のために、日本劇作家協会が主催している「月いちリーディング」。

リーディングとディスカッションを通して戯曲のブラッシュアップを目指すこの企画が、10月、日本作家協会リーディング部と北海道支部の共同運営によりオンラインで開催されます。

まだまだ北海道では馴染みのないこの企画について、北海道支部副会長の遠藤雷太さんに聞きました。

(聞き手:小室明子)

遠藤 雷太
劇作家。2001年よりエンプロの代表として、演劇作品を企画、上演。 得意分野は喜劇。外部への脚本提供も行いつつ、観劇メモとしてのブログの更新をライフワークにしている。 日本劇作家協会会員。

リーディングとディスカッション

ー「月いちリーディング」は日本劇作家協会・北海道支部が運営に加わっていますが、北海道支部はいつからどんな活動をしているのでしょうか。

日本劇作家協会は1993年に創設され(2010年に一般社団法人化)、北海道支部は2005年4月14日に日本劇作家協会の承認を受け設立されました。当初の支部長は斎藤雅彰さんがつとめました。

教文演劇フェスティバルのワークショップや短編演劇祭、北海道文化財団が行う北海道戯曲賞に協力などといった活動を行ってきました。

しかしながら、北海道支部は会員数が少ないこともあり、そこまで積極的な活動ができていませんでした。

2年前、支部長が齋藤雅彰さんから南参さんにバトンタッチされると、より積極的に活動していこうと、若手の作家をお誘いした劇作ワークショップを実施しました。

今回の「月いちリーディング」もこの流れから、劇作家協会の本部よりお声がけいただいて、共同運営する運びとなりました。

 

ー今回の「月いちリーディング」はオンラインでの開催なんですね。

支部によって若干違いますが、社会状況に鑑みて、2020年度以降の月いちリーディングはオンライン上で行われています。

オンライン開催の良いところは、出演者・視聴者ともに遠方の方でも参加のハードルが低い点です。北海道に住んでいると、東京など、道外で行われている活動を遠く感じてしまうところがあるんですが、その心理的な距離感を縮めてくれるところも良い点だと思います。

作者が自分の作品と客観的に向き合うことはとても大切ですので、普段一緒に活動する機会のない俳優の肉体を通して自分の作品に向き合えることは、とても貴重な機会になるはずです。

一方で、距離の問題は小さくなっても、通信環境の差があるとうまくいかないこともあるようなので難しい部分もあります。

 

ー作品は公募により竹原圭一さん(RED KING CRAB)の『鈍行』になりました。

大雪で足止めにあう列車車内が舞台とのことで、地域性もありますし、北海道支部のかかわる最初の作品として申し分ないと思います。

作者の竹原圭一さんは、TGR2019の大賞作品を書いている作家なので、面白くて当然と言えば当然なのですが、だからこそ、どのような方向でブラッシュアップの余地があるのか、興味深いです。

キャスティングは、今回のコーディネーターを担当する丸尾聡さんを中心に行われました。北海道の俳優さんについては、私を含む北海道支部のメンバーで相談の上、推薦させていただきました。

あくまでも戯曲のブラッシュアップが目的の企画ですが、私たちがよく知っている北海道の俳優さんと、実力も実績も十分すぎる道外の俳優さんとの共演がどのようになるのか、とても楽しみにしています。

 

ーディスカッションに参加、というとお客様は構えてしまいそうですが…。

視聴される方にはチャットで意見や感想を募る仕組みです。

戯曲自体面白いのでリーディングも見ごたえがあるはずですし、ディスカッションも見る専門で問題ありません。

ただ、「面白かった」の一言で作家が救われることもありますし、難しいことはゲストや司会の方が指摘されるでしょうから、よかったところ、気になったところを気軽に投稿していただければと思います。何がきっかけで作品がよくなるかは、本当にわからないものなので。

 

ー今後、北海道支部独自で開催の予定はあるのでしょうか? この企画についての展望を教えてください。

今のところ、北海道支部はこれから少しずつ力を付けていこうという段階ですので、すぐに同じようなことは難しいかもしれません。全く同じ形ではなくても、北海道独自で近い内容の企画ができたらいいなと思います。


過去のオンライン版月いちリーディングの様子はこちらからご覧いただけます。

北海道では初の試みとなる月いちリーディング、ぜひお気軽にご参加ください!

 

企画詳細

ドラマリーディング+ディスカッションの戯曲ブラッシュアップワークショップ
月いちリーディング/オンライン

日時

10月9日(土) 15:30

Zoomによるオンライン開催

 

リーディング作品

竹原圭一 『鈍行』

 

出演

梅原たくと (ELEVEN NINES)、江花明里 (革命アイドル暴走ちゃん)、小島あやめ、小林なるみ (劇団回帰線)、鈴木一功 (劇団レクラム舎)、津田真澄 (劇団青年座)、村上義典 (ディリバレー・ダイバーズ)、山崎 彬 (悪い芝居)

【ゲスト】
鈴木 聡、瀬戸山美咲

 

スタッフ

北海道支部:遠藤雷太、南参

リーディング部:大西弘記、関根信一、丸尾聡

出演協力:(株)サンミュージックプロダクション (株)ナッポスユナイテッド

 

参加費

無料

 

Web

公式サイト

 

主催

文化庁委託事業「令和3年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
主催:文化庁、一般社団法人日本劇作家協会
制作:一般社団法人日本劇作家協会
運営:劇作家協会 リーディング部、北海道支部

注意

・参加費は無料ですが、データ通信料はかかります。無料WiFi、データ量無制限契約回線などのご利用をおすすめします。
・リーディングを聞きディスカッションにチャットから加わることで、戯曲ブラッシュアップにご協力ください。作品と作者のための育成ワークショップであることに、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。(必ずリーディングとディスカッションの両方にご参加ください)。
・録画をYoutubeで2年のあいだ保存します。

お問い合わせ

日本劇作家協会事務局
MAIL: jpa.tsuki1@gmail.com
TEL: 03-5373-6923 / 090-2753-0337 (担当 国松)
*前日までの問い合わせ先となります。当日問い合わせ先は参加者にお伝えします。