感染症の影響により、未だ活動の制限が大きい大学の演劇サークル。後輩へのノウハウの継承や作品作りが行われていないサークルは、存続の危機を迎えています。
現状を打開するために、札幌の有志によって「サークル活動再開のための意見交流会」が行われることになりました。主催は、ポケット企画・代表の三瓶竜大さんです。
このままじゃやばい!
意見交流会を開くことになった経緯は、三瓶さんが参加した「札幌学生演劇対校祭」(2020年11月)と「全国学生演劇祭」(2021年3月)での、各都道府県のサークル代表者との出会いでした。
代表者と現状について話す中で、感染症による団体存続の不安や活動中の苦悩が印象に残ったと言います。
団体の規模や活動内容によって悩みの深度はバラバラで、月日が経つにつれて活動や団体存続が難しくなっています。
僕はその状況が外部(文化関係者や大人)へ発信されていないことや各団体間で共有がなされていないことに危機感を持っています。この先もこの状況は終わりそうになく、団体存続や活動再開のためにも現状の情報共有が必要だと思い、このような会を企画しました。
学生演劇祭で代表者と話す中で団体ごとに悩みの深度がバラバラだったことをよく覚えています。公演ができている団体もあれば、瀕死の団体もある。この差が外部からの支援の判断を鈍らせている要因になっていると僕は感じました。
今回の話し合いでは現状を各団体から聞いた後、リスト化して外部へ発信し、助けが必要な団体やその危険性を顕在化するのが目的です。
ご存知の通り札幌の演劇サークルは基本的に各大学1つずつしかありません。他県のように複数の団体やユニットがサークルとして運営されているわけではないので、団体解体がその大学の演劇の死を意味します。
サークルという場所の意義を僕は、誰にも邪魔されることなく自分たちの表現を創作できることだと思っています。そんな場所をなくさないためにも、この話し合いでどうか、知恵とお力を貸してください。一緒に考えていきましょう。
三瓶竜大(ポケット企画)
意見交流会について
日時
2021年4月27日(火)
20:00〜22:00(終了予定)
会場
ZOOMを用いたオンライン開催
意見交流会の模様は、札幌シェアター協力のもと生配信する予定です。配信に関して不安のある方は事前にご連絡ください。
参加対象
札幌を拠点に活動する、22歳以下の演劇関係者(ただし、困っている方は全国から参加可能です)
意見交流会の内容
- 大学からどんな制限を受けているのか
- 昨年度、今年度の新入生勧誘状況/部員数
- 活動(稽古・公演)のためのガイドラインの有無
- 今年の活動予定(立てられていない、立てられない場合は理由を聞きたいです)
- 部員の活動参加態度や様子に変化はあったか/活動参加率(分かる範囲で結構です)
この意見交流会は、大学サークルに所属していない方もご参加いただけます。活動するにあたって困っていることや、今年の予定、今後続けるために考えていることなどを話し合います。
参加者対象アンケートへのご協力もよろしくお願いします。
主催
三瓶竜大
劇作家・演出家・俳優。
大学4年生。北海学園大学 演劇研究会所属。劇団清水企画所属俳優。ポケット企画代表。
高校生で演劇部に入部したことをきっかけに演劇を始める。高校卒業後、俳優として劇団清水企画に所属しながらポケット企画を旗揚げ。北海学園大学 演劇研究会は1回生から参加。現在も劇作家・演出家・俳優として札幌を拠点に活動している。
協力
鎌塚慎平(劇団・木製ボイジャー14号)
橋本一生(yhs)
佐久間泉真(弦巻楽団)
藤川駿佑(ポケット企画)
中川悠斗(劇団しろちゃん)
出村和己(劇団しろちゃん)
金澤龍汰郎(劇団しろちゃん)
参加申込・お問い合わせ
ポケット企画(enngeki0313@gmail.com)へメール、または参加申込フォームより送信してください。