【インタビュー】廣瀬詩映莉さん

今回は、演劇をはじめバラエティやドラマ、声のお仕事までこなす若手女優、ELEVEN NINESの 廣瀬詩映莉(@hirose_udon)さんにインタビューさせていただきました。

大活躍中の彼女ですが、決して傲らず謙虚に努力する姿が、本当に素敵な方でした。どうぞ、ご一読ください。

人前に立つって楽しいこと

廣瀬さんが演劇をはじめたきっかけはなんですか。

廣瀬詩映莉さん(以下、廣瀬):ちゃんと演劇をはじめたのは、中学校1年生のときに演劇部に入ってからでした。もともと、小学校のときから舞台に立つのが好きだったんです。小学校低学年の学習発表会で「赤ずきんちゃん」をやったんですが、小学校の劇って同じ役が4人くらいいるじゃないですか。わたしは赤ずきん3で出演していたんですけど、当日、赤ずきん2の子がインフルエンザになっちゃって出れなくなっちゃって、急遽代役で出ることになったんです。 …やってみたら意外とできちゃって。すごく楽しかった思い出があります。人前に立つって楽しいことなんだなって、そのときから思いはじめました。そして、中学校に入って、演劇部の体験入部でエチュード(即興劇)をやらせてもらったのがすごい楽しくて入部を決めました。

中学演劇はどうでしたか。

廣瀬:初めてやったのが戦争とSFを掛け合わせたお話でした。戦争時代の男の子が現代にタイムスリップしてきちゃって、中学生の女の子と出会って—みたいな。その男の子役だったんです。

畑澤先生のWSは中学3年生のとき?

廣瀬:そうだそうだ、「親の顔が見たい」!

※インタビュアーの佐久間もこの「親の顔が見たい」で共演。初対面はこの時。

高校も続けて演劇部に入ったんですか。

廣瀬:演劇部あったけど、入ってなかったです。なんでなんだろうなぁ。演劇をもっとちゃんとやりたいなって思ったのかもしれないです。部活とかじゃなく。でも具体的にどうすればいいのか、どういうところがあるのか全く知らなくて、とりあえず部活はフォークソング部に入ったけど、長続きせず…。 そんなとき、中学の方の演劇部(中高一貫校だった)に、今のイレブンナインの納谷さんがワークショップで来てくれました。でも当時は正直、納谷さんのこと知らなかったんです笑。顧問の先生にも「あの納谷さんが来るよ」って言われたけど「どの納谷さん?」っていう感じで。

中学演劇ワークショップに高校生が見に行ったんですか。

廣瀬:はい、プロの人って聞いていたから、どんなことやってるんだろうって思って。そしたらすっごい楽しくて!帽子深くかぶったでっかいおじさんが関西弁で「こうやねん!こうやねん!」って、演劇やる人ってこんな感じなんだ!って。すごい面白かった。ワークショップ終わった後に納谷さんに声かけました、「演劇をやりたいんです。札幌に劇団ってあるんですか?」って。いま考えたら劇団の主催者に「劇団あるんですか」ってすごい失礼なはなしだけど、当時全然わかんなかったから。そしたら「見学おいで」って言ってくれました。イレブンナインに関わるようになったのはそれがきっかけです。毎日稽古に通って、見学して、、、本当に面白かった! 夏くらいかな、「12月に芝居あるんだけどよかったら出てみない」って言ってくれたんです。初舞台は「サクラダファミリー」でした。

初舞台はどうでした。

サクラダファミリー(2012)

廣瀬:全然覚えていない…。何にもわからなかったから、ただただ全力でやるしかなくて。納谷さんの言うことを「はい!はい!」って聞いて。最初から出ずっぱりの役だったこともあり、とにかく全力でやっていました。下手くそだし、やり方もわかんないし。 最後の方に泣くシーンがあって、そのシーンが近づくと毎回緊張して「あーつぎ泣くんだ」って思いながらやっていました。千秋楽の日、いつものようにそのシーンがきて、気持ちが高ぶったんでしょうか、めちゃめちゃに泣いちゃったんです、自分で制御できないくらい。よく納谷さんが「音で喋るんじゃなくて、内側が動いて出る台詞が良い」って言っていて、こういうことなのかなってはじめて気づきました、千秋楽にして。そのことがあってから、もう演劇すごい楽しくなっちゃった。

正式にイレブンナインに加入したのもそのときですか

廣瀬:多分…? ないんですよ、そういうの!気づいたら入っていた、ふわっと。

夢かと思いました


https://twitter.com/hirose_udon/status/より)

舞台のほかに、テレビ番組でも活躍されていますが、テレビと舞台はやはり違いますか。

廣瀬:違いますね。最近そのことで色々と考えることもあります。舞台は、稽古をした結果を見るじゃないですか、でもテレビはやってみたらもうカメラが回ってる。一発で面白いことを言えないといけないっていうのがうまくできなくて、悩みどころでもあります。あと、お客さんのリアクションがないのがわからないから、どれだけやったらいいのかも難しい。でも意外と、そういうことを考えているのが楽しかったりするんです!努力すること自体が楽しい。もっと色んなことをできるようになりたいって常に思っています。

AD-LIVEにも出ていましたよね!

廣瀬:あ、ありがとうございます!川尻恵太さんが演出に関わっていて、呼んでいただけたんです。川尻さんの作品が大好きで!

僕も大好きです。「夜明け前」は3回行きました!

廣瀬:わたしも3回行った! AD-LIVEでアイドル役を探していたみたいで、川尻さんに「札幌に聖子ちゃんカットができる面白い子がいるよ」って言っていただいたんです。本番は脚本なしのアドリブで、今までにないくらい、緊張した舞台でした、もう死ぬほど。でもそのスリル感が、たまらなく楽しかった!

出演後、何か反響はありましたか。

廣瀬:ありました…笑。東京公演が終わったあと楽屋に戻ると、「なんかwikiみたいのできてるよ」って言われて、見てみたらわたしに関する記事が2つくらいできていました。終演後30分後ですよ!? あと、Yahoo!の検索ワードが1位になって、なにそれ!!?って笑! 夢かと思いました…。

常にギラギラしていたい

ELEVEN NINESに新人が加入しましたが、何か思うことはありますか。

廣瀬:正直、「あー、終了」って思った。それまではわたしが最年少で、後輩で、だからって甘えていたところもあったし、先輩たちも大目に見てくれていたこともあったと思うんです。それこそJKブランドというか、最年少ブランドがあったから。でも、新しく後輩が入って、それがなくなっちゃうんだなって。最初は本当にどう接したらいいのかわからなかったです。いまは、あまり深く考えずにとりあえず仲良くなりたいなって思います。

新人公演「イージー・ライアー2017」を観て、どうでしたか。

廣瀬:すごかったです。抜かされるって思った。うかうかしているわけにはいかない、年下年上関係なく、みんな本気だから。納谷さんも新人たちにすごい言うんです、怒鳴ったり。でもちょっとそれが羨ましくて。言われないとできないこともあるし、言われることによって得るものって絶対あると思うから。毎日すっごい稽古詰めで、合宿とか、稽古場に泊まって夜中までとか、羨ましいなって(怒鳴られるの嫌いなんですけどね!)。だから、なおさら負けてられない!って思う。なおのこと、努力しなくちゃいけないんです、芝居も裏方も。

廣瀬さんも中学演劇からはじめましたが、いまの中高生の演劇部や後輩に対して何か伝えたいことはありますか。

廣瀬「できた」って思っちゃいけないと思っています。常に模索しつつ、高みを目指していってほしい。だから、演劇部の自分以外の部員は全員ライバルだし、相手を認めることも大事だけど、馴れ合いになっていかないようにしないといけない。わたしも常にギラギラしている人でありたいと思っています。中高生や学生に限らず、やっぱりギラギラしている人は目につくんです。できないことをできるようにしていくことに重きを置いて芝居をやれる環境を作っていってほしいと思います。

なるほど。

廣瀬:めっちゃ偉そうなこと言っちゃったけど大丈夫かな!? やりたいことをできるようにするのは自分しかいないんです。周りの環境も自分で作っていかないと、できない。わたしも「やりたいことやれていていいよね」って言われるんですけど、わたしがやりたいことはもっともっとたくさんあるんです!

今後の活動で、やってみたいことや目標はなんですか。

廣瀬:チケットを自分で売らなくても売れるような役者になりたいです!芝居でご飯を食べていきたい。あ、あと、一人芝居をやってみたいかな!

一人芝居!楽しみです。 ありがとうございました。

廣瀬:こちらこそ、ありがとうございました。

廣瀬詩映莉
中学一年生より演劇部に所属。2012年からイレブンナインに加入し、以降ほぼ全ての公演に参加。舞台だけではなく、テレビなどの映像作品への出演やナレーションも多い。また「平成の昭和アイドル」として音楽活動も行い、テレビ番組への出演、東京や福岡などのイベントに参加した経験もある。中国で絶大な人気を誇る日本人、山下智博との映像共演がきっかけで中国の若い層にも認知度が上がっている。
今後の活動

  • 2月26(日)「わんわんズフェスティバル2017」ゲスト出演 @ことにパトス
  • 毎週水曜深夜0:50〜放送 HTB「平岸我楽多団」出演
  • 4月19日(水)ー23日(日)「分泌指南vol.2」出演 @BLOCH

わんわんズフェスティバル2017

2017.01.25

プロとして生き残るために —ELEVEN NINS新人公演

2017.02.16

 

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