弦巻楽団23人vs野村大1人!?特別合同稽古|札幌演劇シーズン2019-夏

札幌演劇シーズン2019-夏、いよいよ開幕目前です。各団体、仕上げの創作・稽古に励んでいると思います!

そんな中、7月23日にコンカリーニョにて、弦巻楽団と野村大さんによる合同稽古が開催されました。弦巻楽団が登場人物50人超の群像劇を上演するのに対し、野村大さんはひとり芝居傑作選でシーズンに参加。

対照的な両者ですが、一体どのような合同稽古が行われたのでしょうか。ご紹介します。

野村大ひとり芝居「四十四年後の証明」通し稽古

合同稽古は、野村大ひとり芝居傑作選のうちの1つ、「四十四年後の証明」という作品の通し稽古から始まりました。音響や照明を使わない15分間の通し稽古中、会場は笑いに包まれました。

会場には、弦巻楽団の出演者のほか、高校演劇部の方々も見学し大満足の様子でした。

弦巻啓太 × 野村大 対談

対談をする野村大さん(左)、弦巻啓太さん(右)

野村大さんの通し稽古のあとは、弦巻楽団主宰・弦巻啓太さんと対談が持たれました。

2人は高校演劇時代からの知り合い。当日は、2人をよく知る高校演劇の顧問の先生も見学に来ており、どうやら緊張している様子…。


弦巻 ひとり芝居を始めたことには、どういう意図・目的があったんですか。

野村 高校演劇部のときは、たくさん出番があるイイ役をやりたいなと思っていたのですが、3年間そういう機会には恵まれなかったんです。なぜそうだったのかは、自分ではわかっているつもりなんですが…、それでも、やっぱいイイ役やりたいじゃないですか!

会場 (笑い)

野村 じゃあ、ひとりでやったら僕も主役になれる…と思って。

よく、ひとり芝居は難しいですよねって言われるんですけれど、僕にとっては掛け合いの方が難しくて、ひとり芝居の方がやりやすい。自分のスタイルに合っているんだと思います。

弦巻 今回の公演は、何作品を上演されるんですか。

野村 全10演目を、各ステージ4演目ずつ上演します。その中で僕は7演目に出演します。何せひとり芝居なので、台詞量が2時間くらいになります…。

弦巻 2時間分、ひとりで喋りっぱなし…。「ワンダー☆ランド」も2時間超のお芝居ですが、出演者は23人なので、そのすごさがわかります…!

弦巻楽団「ワンダー☆ランド」通し稽古

次は、弦巻楽団「ワンダー☆ランド」の通し稽古が始まりました。いくつものドラマが交差し、最後は想像を絶するクライマックスを迎える群像劇です。50名を超える登場人物たちが、広いコンカリーニョを惑星のように駆け回ります。

衣装やセットは揃っていませんが、身体のみで作り出す劇空間に、多くの見学者を圧倒させました。


合同稽古は、お互いの稽古の激励と創作の刺激になりました。また、見学した方からは、本番が楽しみという声も多数寄せられています。

BLOCH Presents「野村大ひとり芝居傑作選」は、8月3日〜10日、演劇専用小劇場BLOCHにて。

そして弦巻楽団「ワンダー☆ランド」は、8月10日〜17日、生活支援型文化施設コンカリーニョにて。

どちらもぜひ劇場に足をお運びください!!

公演概要




BLOCH PRESENTS 「野村大ひとり芝居傑作選」




弦巻楽団#33公演 「ワンダー☆ランド」