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d-SAPスタッフの兼平による韓国滞在記|TGRアカデミー報告

こんにちは。d-SAPスタッフの兼平瞳(@knhrhtm)です。

この度、TGRアカデミー生として韓国・大学路小劇場祝祭の視察に行かせていただきました。私にとっての初めての海外で、緊張しましたが、とても素晴らしい体験をさせていただきました!

今回は、私が韓国で観たもの、学んだことを少しだけではありますが、みなさんにお伝えしようと思います!

1日目 たくさんの劇場にワクワク

韓国滞在中は、札幌劇場連絡会会長の斎藤ちずさんと藤谷真由美さんが同行してくださいました。このお二方と新千歳空港に集合し、お昼に出発。韓国のLCCに乗ったのですが、単純に機内アナウンスの日本語が流暢でびっくりしました。新千歳から韓国は三時間半ほどです。

現地に着くと、yhs『白浪っ!』韓国公演のみなさまと一緒に韓国入りしていた札幌劇場連絡会事務長の熊谷まさひこさんが迎えに来てくださって、宿泊するホテルと公演を行う劇場へ行きました。

劇場は「アルムダウン劇場」という名前で、まさに演劇専用小劇場BLOCHとシアターZOOを足して2で割ったような劇場でした。ホテルからこの劇場に行くまでの間にもたくさん劇場があり、いろんな公演のポスターを見るたびワクワクしていました。

アルムダウン劇場近くの街並み

大学路地区の劇場が全て書かれている地図

 

韓国の小劇場協会の方々との交流会をし、その後は「ドンスン劇場」にて『島、1945』というお芝居を観劇。客席が正面だけでなく真横にもあるという変わった劇場です。第二次世界大戦中の日本占領下にあった韓国のお話でした。日本は唯一の被爆国ということがどうしても頭に浮かびがちですが、日本だけでなく、戦時中の他の国の様子もきちんと知らないといけないんだなということを改めて考えさせられました。

2日目 その地域のための演劇

2日目はまず、弘益大学・大学路アートセンターに行きました。そこは大劇場と小劇場とギャラリーが併設されており、ちょうど私たちが行った昼間は公演はやっていなかったのですが、弘益大学のプロダクトデザイン専攻の卒業展覧会がやっていたので観てきました。弘益大学・大学路アートセンターだけではなく、韓国の劇場は何か別の施設と併設されているところが多いという印象を受けました。

弘益大学・大学路アートセンターの外観

 

次に、チケットセンターに行きました。チケットセンターというのは、大学路の劇場で行われている公演のチケットが一箇所で買えるところで、チケット販売の他にも公演情報や観光案内も兼ねて行なっています。大学路小劇場祝祭をはじめ、様々な演劇のフェスティバルが行われていて、どのお芝居を観ようかと迷っていた私たちにも優しく接していただき、とてもお世話になりました。

チケットセンター近くの街並み

 

夜はお二人とは別行動をとり、私は韓国国立中央博物館にある劇場「龍」に行きました。そこで『ミュージカル1446』という作品を観ました。劇場は2階席まである大きな劇場で、舞台装置も大掛かりなものでした。朝鮮王朝時代の物語で、言語はわからないながらもとても面白かったです。

大きな劇場に行って改めて感じたのは、演劇は、その国、地域の人が観に行くことを前提で作られているものなんだということです。劇場の大きな案内表示には英語も表記されていましたが、チケット売り場にはハングルしか書いておらず、チケットを買うのにとても苦労をしました。演劇の地域性、ローカル性。これは札幌にも置き換えられるのかなと思いました。

3日目 年齢制限のお芝居とは!?

この日は朝から自由行動でした。韓国でやってるお芝居の情報がまとめられているパンフレットを見ると、年齢制限のあるお芝居が数多くあったので、ぜひ観てみたいと思い公演時間を調べてハシゴ観劇をしてみました。

この日は『白浪っ!』の公演を含め3本観ようと思ったのですが、最初に行ったお芝居はその回は満席で入れず、近くの劇場へ行っても満席で、泣く泣く1本目を諦め、どうしても観たかった『エクウス』を観に忠武アートセンターへ行きました。この公演は中劇場で行われていて、半円形の劇場でした。年齢制限が16歳以上、どんなものかとワクワクして行ったのですが、期待を大きく超えるほどの衝撃でした。演出、舞台装置どこを取っても最高でした〜!

この劇場では、日本語での対応ができるスタッフがいてくれたので本当に嬉しかったです。異国の地で母国語が通じるというのは本当に安心できることなんだなと思いました。次の時間の都合上1幕しか観られなかったのが心残りです。

忠武アートセンターの劇場の中

 

そして『白浪っ!』韓国公演です。前の方で観たのですが、コンカリーニョとは違って舞台と客席との距離が近いので、役者さんの細かい演技や息づかいが見えて楽しかったです。とあるシーンでは後ろの韓国人のカップルの彼女が役者に見とれていて、彼氏がそれに嫉妬していました(笑)とても微笑ましいなと思うのと同時に、韓国のお客様もそこまで没入してくれてるんだと思って嬉しかったです。『白浪っ!』は次の演劇シーズン冬でも上演されるので、こちらもとても楽しみです。


韓国の演劇の現場は札幌とはシステムも作品の中身も全然違ってとても勉強になりました。この大学路という地域は本当に劇場が多くて3泊4日でも見足りないくらいでした。またぜひ韓国に行きたいです。

今回このような経験ができたのは、TGRアカデミーという制度があったからです。札幌で演劇をやっていると、どうしても札幌しか見えてこなくなってしまうと思うので、このような機会が大切だと感じました。

本当にありがとうございました!!