d-SAPhttps://d-sap.com札幌演劇情報サイトWed, 24 Sep 2025 12:34:00 +0000jahourly1https://d-sap.com/wp-content/uploads/2017/01/cropped-logo-32x32.pngd-SAPhttps://d-sap.com3232 げき工房えこボット 出演者募集ワークショップhttps://d-sap.com/17143/https://d-sap.com/17143/#respondWed, 24 Sep 2025 12:33:59 +0000https://d-sap.com/?p=17143

2025年11月3日(月/祝)13時30分〜16時30分(13時より受付開始) ちえりあ あそびの森(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10) 元木芳実神山元気かみやまかなこわたなべふみか 一律2000円]]>

2026年度の舞台に出演者してくれるかたを募集します。
未経験でも、経験者でも、大人もこどももOK。台本が一人で読めれば、年齢性別国籍不問。
えこボットでは、お客様のすぐ目の前で、照明は使わず自然光(時には野外)で上演を行ってきました。(いわゆる普通の劇場での公演も時々)
基礎を身に付け、個性を伸ばし、舞台に立ちましょう。
募集締め切りは10月31日(金)

日時

2025年11月3日(月/祝)13時30分〜16時30分(13時より受付開始)

会場

ちえりあ あそびの森(札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10)

スタッフ

元木芳実
神山元気
かみやまかなこ
わたなべふみか

参加料

一律2000円

お問い合わせ

09013873797

]]>
https://d-sap.com/17143/feed/0
【インタビュー】冨樫美羽さん|宮沢賢治の世界観とアートが融合!わらび座『真昼の星めぐり』the Musicalが札幌にhttps://d-sap.com/17075/Mon, 08 Sep 2025 01:16:46 +0000https://d-sap.com/?p=17075

2025年10月4日(土)、札幌市教育文化会館大ホールで上演される劇団わらび座のミュージカル「イーハトーブシアター『真昼の星めぐり』the Musical」。宮沢賢治の幻想的な世界観、ヘラルボニーによるアート、さらには観 ... ]]>

2025年10月4日(土)、札幌市教育文化会館大ホールで上演される劇団わらび座のミュージカル「イーハトーブシアター『真昼の星めぐり』the Musical」。宮沢賢治の幻想的な世界観、ヘラルボニーによるアート、さらには観客自身が共に舞台をつくる没入型演出が織りなす、新感覚の舞台体験です。

今回は、主人公の一人・青木めぐる役を演じる札幌出身の俳優、冨樫美羽さんに、作品の魅力や札幌公演への特別な思い、そして劇団わらび座の活動について詳しくお話を伺いました。

(聞き手=佐久間泉真)

左=冨樫美羽さん

冨樫 美羽(とがし みわ)

札幌出身。小学6年生の時に演劇ワークショップに参加したことをきっかけに演劇を始める。札幌の高校卒業後、わらび座養成所に入所し、2年間の研究生期間を経て劇団員となる。「真昼の星めぐり the Musical」では、主人公の一人・青木めぐるを演じる。

わらび座

1951年秋田県仙北市で創立。民族伝統をベースに現代を描く劇団として、年間約600回の全国公演や海外公演を展開している。修学旅行生の受け入れ先としても人気を博しており、毎年約150校2万人の子どもたちが拠点である「あきた芸術村」を訪れ、ソーラン節や農作業体験などを提供している。

宮沢賢治の世界観と最先端アートの融合

ー このたび札幌で上演されるミュージカル『真昼の星めぐり』はどのような作品ですか。

この作品は、宮沢賢治の複数の童話を題材にしたミュージカルです。主人公は、優等生・冴島あおいと、本音を隠して生きる青木めぐるという、それぞれに悩みを抱える2人の女子高生。ふとしたことから現れたドラネコに導かれ、「イーハトーブ」と呼ばれる宮沢賢治の理想郷へ旅立ちます。

旅の過程で、『やまなし』『虔十公園林』『どんぐりと山猫』など賢治の童話世界を巡りながら、お互いの悩みを打ち明け、大人になるにつれて無くしてしまった「大切なもの」を探す100分です。

ー チラシやホームページで特に印象的なのが、ヘラルボニーとの共同制作ですね。

そうなんです。ヘラルボニーさんは、岩手県に拠点を置き、障害のあるアーティストの方々の作品を商品化し、その可能性を世界に発信している企業です。近年ではカンヌライオンズでのゴールド受賞など、国内外で大きな注目を集めています。

舞台では、そうしたアーティストの方の作品が衣装や舞台美術に使われていたり、チラシにも使われていた工藤みどりさんの作品が、舞台の大きな背面美術として登場しています。

ー さらに、「光るボール」の演出についても教えてください。

これは私たちにとってもなかなか大変な装置です(笑)。劇場の全座席に光るボールが設置され、お客様はそれをハグしながら鑑賞します。

さらに舞台上にも同じボールがあって、シーンごとに色が変わる仕掛けが……。観客と舞台が連動して光り、劇場全体が「イーハトーブ」になっちゃうんです。すごく幻想的で、観ている人からも「まるで自分が舞台の一部になったみたい」といった声をいただいています。

物語の世界観を感じる、賢治の言葉

ー 冨樫さんが演じる青木めぐるはどのような人物ですか。

私の演じる青木めぐるは、とにかく明るくて天真爛漫な女の子です。でも、学校生活では「いじられる」ことで、その場にいるために本当に好きなものを隠さなきゃいけなかったり、自分を壊したりしてしまう複雑な一面もあって……。そうした「自分を押し殺す感覚」って、きっと今の子どもたちにも共感できる部分だと思いますし、私自身も似た気持ちになることがあります。

そんなめぐるが、不思議なイーハトーブの世界で、今まで出会ったことのない人たちや景色に出会い、夢中になる姿を通して、彼女自身が大きく変わっていく様子を大切に演じています。

ー 宮沢賢治の作品を題材にされていますが、冨樫さんご自身にとって、賢治作品はどのような存在ですか

実は、私にとって賢治作品に関わるのは今回が初めてで、最初は正直どう理解するべきか戸惑いがありました。そんな話を岩手出身の後輩にした時に「理解するというよりも、物語の世界観を感じる、に近いかな」と言われて、ハッとしたんです。それをきっかけに読むと、賢治の言葉が少しずつ心に響いてくる感覚がありました。

ー 特に注目してほしいシーンはありますか。

めぐるが、杉を植える少年・虔十に出会い、彼の生き方に感銘を受けるシーンがあります。そこには、7分間のソロナンバーがあって、私にとってもすごく大切な場面です。ぜひ注目して観てもらえたら嬉しいです!

ー 7分間のソロナンバー、楽しみです。印象的だった稽古中のエピソードはありますか。

演出家の鈴木ひがしさんから、「歌うな」と繰り返し指導を受けました。7分間ずっと歌っているシーンなのに、「もっと歌わないで」と。歌うのではなく、自分の思いを語って具体的に伝えていくんだと。

なかなか苦戦したのですが、演出家から「そこで出会う今まで見たことないような人たちに、めぐるは夢中になっているんだ」という言葉をもらい、それがとても印象的でした。非現実の中にいるからこそ吐ける言葉があったり、内面の変化があることを意識して演じています。

札幌凱旋公演への特別な思い

ー 冨樫さんは高校卒業後、わらび座の養成所に入所されました。札幌に残って演劇を続けるという選択肢もあった中で、わらび座を選んだのはどのような思いからだったのでしょうか。

高校3年のとき、大学のオープンキャンパスにも行ってみたんですけど、どこも「なんか違うな」と感じてしまって。とりあえず「大学には行かない」ってだけを決めてフラフラしていた時に、たまたま芸術鑑賞でわらび座の公演を観たんです。

その時は入団しようとまでは思わなかったのですが、親から「ここなら安心して送り出せる」と言われて。父には「ここで腹を括らなかったら、一生何も決められない」と言われ、2年間は頑張ってみようと思って入団しました。

ミュージカル「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アキタ」 (2023年)

ー 研究生としての2年間はいかがでしたか。

歌や演技はもちろん、民族舞踊やジャズダンス、笛や太鼓、さらには田植えの実習まで、本当に幅広いことを学びます。最初は「なんでこんなことまで?」と思いましたけど、秋田に根ざした劇団だからこそ、地域を盛り上げたいという精神を自然と身につけられる場所なんだと実感しました。

ミュージカル「ジャングル大帝レオ」 (2024年)

さらに、毎年たくさんの修学旅行生を受け入れて、舞台を観てもらった後に役者がワークショップを開くんです。子どもたちと一緒に踊ったり話したりする中で、「舞台をつくる私たちは、人として、社会的にどうあるべきか」をすごく考えさせられました。

子どもたちはとても正直だから、役者が“人としての芯”を持っていないと伝わらないんですね。孤独を抱えていたり、わざと反発して大人を試すような子もいる中で、どう寄り添って、どうしたら日常に一つでも大切なものを持ち帰ってもらえるか。その経験が私にとって、わらび座で学んだ大きな財産だと思います。

ー 劇団わらび座では、現在研究生を募集しているのですね。

はい、現在、劇団わらび座では、この研究生制度の魅力を体験できるオープンキャンパスを2025年9月21日(日)と10月19日(日)に開催します。プロを目指したい方はもちろん、人として成長したいと思う方にとっても、とても魅力的な選択肢になると思います。

ー 札幌出身の冨樫さんにとって、今回の札幌公演は凱旋公演となりますね。最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

わらび座に入団した時から、いつか必ず札幌に帰って舞台に立ちたいと思っていました。お世話になった方々や大切な人たちに、自分が胸を張って届けられる作品を観てもらえるのは、本当に嬉しいです。

わらび座は「心の感動が人の生活を豊かにする」という考えを持ち、芸術を生活の必需品にしていこうと活動しています。私自身もその理念に強く共感していて、一員として舞台に立てることを誇りに思います。今回の作品を通じて、その思いを札幌の皆さんと共有できたら嬉しいです。

ぜひ、宮沢賢治の言葉を「明日を生きる力」として受け取ってほしい。劇場を出たときに、ほんの少しでも世界が明るく見えるような、そんな感動を届けたいと思っています。

公演情報

劇団わらび座『イーハトーブシアター「真昼の星めぐり」the Musical』札幌公演

原作: 宮沢賢治
脚本: 德野有美、鈴木ひがし
演出: 鈴木ひがし

日程: 2025年10月4日(土) 14:00 ※開場は開演の30分前

会場: 札幌市教育文化会館大ホール (札幌市中央区北1条西12丁目)

優等生の冴島あおいと、本音を隠して生きる青木めぐるは、同じ高校に通う幼なじみ。ある日、おしゃべりなドラネコに誘われ、不思議なワンダーランド「イーハトーブ」へ。二人は「失くしてしまった大切なもの」を探すべく旅に出る。川底に生きるカニの兄弟、黙々と杉の世話をする青年、裁判で争うどんぐり達、山の神のような鹿達。イーハトーブに住む動物や人々の生きざまに触れ、あおいとめぐるが見つけたものとは…。

出演: 佐々木亜美、冨樫美羽、平野進一、千葉真琴、森下彰夫、小山雄大、内田勝之、山田愛子、佐藤千明、黒木真帆、三浦叶子、赤石美友、松本莉奈、杉目あかり

チケット料金:
S席 デジタルアートシート:7,000円

※わらび座の会有料会員は10%OFF(1会員様各回5枚まで)
※全席指定・税込料金
※未就学児入場不可
18歳以下は無料招待、保護者同伴半額チケットもあります。

鑑賞サポート: 多目的室鑑賞(未就学児のお子様連れ向け)、バリアフリー字幕席、車イス席、補助犬同伴席、優先入場、リラックスエリア、筆談ボード、バリアフリーマップ、音声解説など、多様な鑑賞サポートが用意されています。詳細やご予約が必要なサービスについては、お問い合わせ窓口までご確認ください。

お問い合わせ

一般社団法人わらび座 公演事業部
TEL: 0187-44-3332(平日10:00〜12:00 / 14:00〜17:00)

]]>
教文演劇フェスティバル2025、3年ぶりに開催 前夜祭も6年ぶりに復活https://d-sap.com/17049/Mon, 25 Aug 2025 06:58:43 +0000https://d-sap.com/?p=17049

札幌の演劇文化を長年支えてきた「教文演劇フェスティバル」(通称:演フェス)が、2025年8月28日(木)・29日(金)に札幌市教育文化会館小ホールで行われます。 感染症の影響や会館の改修工事により休止していましたが、短編 ... ]]>

札幌の演劇文化を長年支えてきた「教文演劇フェスティバル」(通称:演フェス)が、2025年8月28日(木)・29日(金)に札幌市教育文化会館小ホールで行われます。

感染症の影響や会館の改修工事により休止していましたが、短編演劇祭としては2022年以来3年ぶりの実施です。

今回は、2019年以来6年ぶりに「前夜祭」も開催。短編演劇祭に向けて出場団体やゲストが集まり、トークやエキシビジョン公演などを行います。

教文演劇フェスティバルとは?

教文演劇フェスティバルは、1985年から続く札幌の歴史ある演劇の祭典です。

その中でも「短編演劇祭」は、2008年から始まり、道内外の劇団やユニットが、毎年設定されるテーマに沿った20分間の短編作品で競演します。観客と審査員の投票で優勝が決まる形式で、これまで多くの新しい表現者を送り出してきました。

今年のテーマは「チョウ」

2025年の短編演劇祭のテーマは「チョウ」。象徴性の強いモチーフを、各団体がどのように解釈するのか注目されます。

本選出場団体は、台本審査を通過した次の4組。

  • 劇団words of hearts(札幌):作品「僕らは火星で一人ぼっち」
  • サンデーボーイズ(札幌):作品「鳥男」
  • Pantoact(札幌):作品「虫のしらせの鳴り響く」
  • 笑の内閣(京都):作品「ハムレットプロレス」

札幌を拠点とする劇団に加え、京都からの参加もあり、地域を越えた競演となります。20分という短い枠の中で、どれだけ観客の心をつかむかが試されます。

豪華ゲスト審査員

審査員には、演出家の福原充則氏、俳優の藤田朋子氏、手塚とおる氏の3名が来札します。

第一線で活動する専門家による評価は、参加団体にとって貴重なフィードバックとなるだけでなく、観客にとっても作品をより深く味わう手がかりになります。

決戦前夜を盛り上げる「前夜祭」も見逃せない!

短編演劇祭の前日、8月28日(木)には「前夜祭」が開催されます。6年ぶりの復活となる前夜祭は、本選への期待感を高める豪華プログラムが目白押しです。

  • エキシビジョン公演:2019年・2022年の短編演劇祭で二連覇を達成した、愛知の超実力派ユニット「空宙空地」が特別公演『じゃあね』(作・演出は関戸哲也)を上演します。
  • SPECIAL Talk Session:エキシビジョン公演を行う空宙空地と、翌日の短編演劇祭ゲスト審査員の手塚とおるさん、藤田朋子さんを交えたスペシャルトークセッションを開催。演劇に関する深掘りした話はもちろん、ここでしか聞けないマル秘トークも飛び出すかもしれません。
  • 決起乱戦:短編演劇祭本選に出場する4団体が、自身の作品の魅力と意気込みをアピール。前夜から熱い想いで盛り上げます。

公演概要とチケット情報

「教文演劇フェスティバル2025 前夜祭・短編演劇祭」の詳細は以下の通りです。

開催日

前夜祭
2025年8月28日(木) 18:30開場/19:00開演

短編演劇祭
2025年8月29日(金) 13:30開場/14:00開演

会場

札幌市教育文化会館 小ホール(札幌市中央区北1条西13丁目)

チケット

前夜祭
500円

短編演劇祭
一般 2,500円(当日 3,000円)
高校生以下 500円(前売のみ、教文プレイガイドのみ)
ペア券(2枚1セット) 4,000円(前売のみ、出場劇団・教文プレイガイドのみ)

[チケット取り扱い]教文プレイガイド、エヌチケ、ローソンチケット、チケットぴあ、道新プレイガイド、札幌市民交流プラザチケットセンター、セコマチケット

お問い合わせ

札幌市教育文化会館事業課(TEL: 011-271-5822、メール: en_fes_mail@yahoo.co.jp)

]]>
EPAD 2025年度 第2期「アーカイブ」募集開始!消えゆく舞台公演映像を未来へつなごうhttps://d-sap.com/17011/Thu, 10 Jul 2025 00:02:24 +0000https://d-sap.com/?p=17011

一般社団法人EPAD(Eternal Performing Arts Archives and Digital Theatre)は、2025年7月2日(水)より2025年度セレクションの第2期として「アーカイブ」区分の募 ... ]]>

一般社団法人EPAD(Eternal Performing Arts Archives and Digital Theatre)は、2025年7月2日(水)より2025年度セレクションの第2期として「アーカイブ」区分の募集を開始しました。

EPADを活用して作品を未来へ残す

EPADは、文化庁の助成を受けて2020年度から活動を開始し、これまで全国から3,861作品の舞台公演映像をデジタル収集してきました。そのうち713作品は権利処理が完了し、配信や有料上映など広く公開されています。

公的支援を伴う大規模な募集としては、今回が最後、もしくは残された最後の2年となる可能性があります。舞台芸術関係者の皆様にとって、作品の保存と新たな観客との出会いを実現する貴重な機会となるでしょう。

特にVHSなどのテープメディアは、経年劣化や再生機器の減少により二度と見られなくなる危機に直面しており、ユネスコもその危険性を指摘しています。この貴重な舞台公演映像が消え去る前に、ぜひEPADの支援を活用し、作品を未来へとつないでみてはいかがでしょうか。

「アーカイブ」区分とは?

この募集区分では、すでに完成している舞台公演映像のアーカイブ(収蔵)を希望する作品を募集します。

応募作品は有識者による審査を経て採択され、EPADに収蔵されることで、収集協力対価またはVHS等のデジタル化費用の実費が支払われます。

募集期間2025年7月2日(水)~7月23日(水)17:00
募集対象作品演劇、舞踊、伝統芸能の舞台公演映像、または舞台公演に付随するドキュメンタリー作品。エントリー時点で完成映像である必要があります
エントリー団体の条件映像の権利を有する団体または個人であること。
本事業および要件を十分に理解し、納品や必要な情報の提供、広報活動に積極的に協力できること。
エントリー作品数の上限1上演団体あたり5作品まで
収集協力対価/デジタル化費用採択作品には、22,000円(税込)、もしくはVHS等のデジタル化費用の実費(上限あり)
採択結果告知(予定)2025年8月27日(水)にEPADウェブサイトにて発表
採択後のデータ納品について採択された作品は、2025年9月末日までに指定のファイル名でデジタルデータ(mp4またはmov形式、フルHD以上推奨)をUSBやHDDで提出
映像の利活用について収蔵された作品は、館内閲覧、非営利上映、教育利用など、その時点の著作権法の許す利用が可能となり、作品データベースで情報が公開されます(EPADへの収蔵は著作権法の権利制限規定に基づいて行われるため、原則として著作権者の許諾は不要です)

応募方法

詳細はEPADのセレクション募集ページをご確認ください。 エントリーは、エントリー要項とQ&Aをご確認のうえ、募集ページ記載のエントリーフォームよりご応募ください。

お問い合わせ

EPAD事務局

Email:info@epad.terrada.co.jp

件名を「EPAD2025年度セレクション作品募集③ 問い合わせ」としてご連絡してください。

]]>
【9/1締切】第12回北海道戯曲賞(2025年度)の募集開始https://d-sap.com/17002/Fri, 04 Jul 2025 04:04:13 +0000https://d-sap.com/?p=17002

北海道演劇界のさらなる活性化を目指し、全国から優れた戯曲を発掘する「北海道戯曲賞」が、この度、第12回目を迎え、応募作品の受付を開始しました。 大賞受賞作品は、受賞記念公演として上演されます。 公益財団法人北海道文化財団 ... ]]>

北海道演劇界のさらなる活性化を目指し、全国から優れた戯曲を発掘する「北海道戯曲賞」が、この度、第12回目を迎え、応募作品の受付を開始しました。

大賞受賞作品は、受賞記念公演として上演されます。

北海道戯曲賞とは

公益財団法人北海道文化財団が主催する戯曲賞。全国に門戸を開き、次代を担う劇作家や優れた作品を発掘することを目的としています。

賞の内容

賞の内容は、大賞として賞金50万円(1作品)、優秀賞として5万円(1作品)が贈られます。大賞作品は、賞金に加え、令和9年度(2027年度)以降に北海道文化財団主催公演として上演される予定です。

審査員

第12回となる今年度の審査員は、下記の5名が務めます。

  • 笠木 泉(スヌーヌー)
  • 竹田 モモコ(ばぶれるりぐる)
  • 福原 充則(ピチチ5)
  • 古川 健(劇団チョコレートケーキ)
  • 松井 周(サンプル)

応募資格・応募方法

応募者の資格は問われませんが、いくつかの条件が指定されています。

  • 応募作品は1人1作品とし、日本語で書かれた戯曲とします。
  • 著作権は作者本人にあるものとします。
  • 既発表、既上演の作品についても応募可能です。同時期に他の賞への重複応募や、過去に他の賞で受賞歴のある作品は応募できません。
  • 北海道戯曲賞で大賞受賞歴のある作家は応募できません。
  • 書式はA4用紙とし、400字詰め原稿用紙に換算して200枚程度までとします。
  • 原稿は縮小印刷せず、文字サイズ10.5pt以上で印字してください(両面印刷可)。
  • 作品原稿の表紙には「タイトル」のみ記入し、作品内に作者名は一切記載せず、2枚目以降に「登場人物」「あらすじ」を記載してください。
  • 原稿には必ず通し番号を記載してください。
  • 他の作品から引用した場合は、その作品名、作者名、および引用箇所を作品の末尾に記載してください。

応募方法

  • 公式サイトより応募票をダウンロードして必要事項を記入してください。
  • 応募票と作品原稿1部を一緒に郵送で送る(レターパックなど配達記録が残る方法で送付してください。メールでの応募は不可)。

応募締め切りは、令和7年9月1日(月)当日消印有効です。9月2日以降の消印の作品は選考対象外となりますのでご注意ください。

お問い合わせ

公益財団法人北海道文化財団(担当:市川・廣澤・安富)

TEL: 011-272-0501
FAX: 011-272-0400
Email: gikyoku@haf.jp

]]>
『病は気から』ジョブキタ北八劇場新作コメディ|笑いと人間ドラマ、そして挑戦の舞台裏https://d-sap.com/16960/Tue, 17 Jun 2025 05:42:56 +0000https://d-sap.com/?p=16960

2025年6月14日に開幕した、ジョブキタ北八劇場『病は気から』。モリエール原作の古典喜劇を納谷真大さんが翻案・演出し、音楽やダンスも交えたエンターテイメント作品として上演されています。 この公演は、ジョブキタ北八劇場の ... ]]>

2025年6月14日に開幕した、ジョブキタ北八劇場『病は気から』。モリエール原作の古典喜劇を納谷真大さんが翻案・演出し、音楽やダンスも交えたエンターテイメント作品として上演されています。

この公演は、ジョブキタ北八劇場の2025年度事業開幕を飾る作品であり、納谷さんが芸術監督として掲げる「5カ年計画」のコメディシリーズに連なるものです。また、総勢20名の役者がダブルキャストやトリプルキャストで配役されています。

今回は、本作の翻案・演出を手掛けるジョブキタ北八劇場の芸術監督・納谷真大さんと、出演者である明逸人さん、梅原たくとさん、小西麻里菜さん、戸澤亮さんに、作品の企画意図、創作過程での挑戦、そしてそれぞれの役柄についてお話を伺いました。

(聞き手:佐久間泉真)

ドリフのようなドタバタコメディ」を目指

『病は気から』舞台写真

── 今回モリエール作品である『病は気から』を翻案・演出することになった経緯について教えてください。特に、ジョブキタ北八劇場で上演する作品として、この古典喜劇を選んだ理由は何でしょうか?

納谷真大さん(以下、納谷) ジョブキタ北八劇場の芸術監督になるにあたって、僕が尊敬する斎藤歩さんから、「新しい劇場ではシェイクスピアやチェーホフをやるんだ」と言われてきていたんですね。一方で、他の関係者からは「納谷さんの好きなこと、納谷さんならではのものをやった方がいい」という意見もあり、結局こけら落とし公演は、僕の劇団・ELEVEN NINESでも上演したことのある『あっちこっち佐藤さん』にした、という経緯がありました。

それでも、歩さんからの言葉は強く残っていて。僕にとって、シェイクスピアやチェーホフは古典であり、学ぶものではあるけれど、演出家として自分が手がける自信はなかったんです。でも、いつかは挑戦できたらと考えていました。

あるとき、北海道演劇財団の芸術監督である清水さんから、「モリエールなら納谷さんにはまると思う」という話をもらったんです。僕と清水さんは、創るものは全く違いますが、どこかで同志だと思っていて、割と仲が良いんです。

モリエールを読んだのは学生時代以来でしたが、清水さんから「読み方によったら、ドリフみたいなんですよ」と言われて。読んでみたら、確かにこれは演出次第でコントみたいににできるんじゃないかと思ったんです。ドリフのドタバタ喜劇コントのようなものになると。

歩さんが言うシェイクスピアやチェーホフは僕には手に負えなかったのですが、モリエールならできるかもしれないと、清水さんが背中を押してくれたんです。

── 翻案・演出の方針としても、「ドリフのようなドタバタコメディ」を目指したということですね。

納谷 そう思って創り始めました。俳優さんたちにも稽古前に「ドリフのようなドタバタコメディを楽しく創っていければ」と伝えました。

ただ、創っていく中で、課題もありました。やっぱり自分は富良野塾を出ているんだなあと感じたのが、どうしても人間ドラマにしようとしてしまう私がいて。

ドタバタコメディでありコントでありながらも、そこに「人間模様」が良い意味でも悪い意味でも入ってきてしまう。コントで貫くのか、人間ドラマにしていくのか。ドラマアドバイザーである蓑輪俊介さんから、台本の整合性について指摘を受けています。コントなら受け入れられる「普通こうは言わないだろう」という部分が、人間模様を見せようとすると違和感になってしまうんです。都合の良いところは整合性を取り、都合の良いところは破綻させる、そのバランスの悪さについて指摘を受けながら、どうしていけば良いのか探ってきました。

── ドラマアドバイザーの蓑輪さんとは、前からご一緒する関係だったんですか。

納谷 蓑輪さんは、私の古くからの友人です。彼は札幌で映像制作をされており、実は演劇嫌いな人なのですが、演劇嫌いだからこそ関わってもらっています。

本当に毎日厳しく指摘を受けてきました。それも友達だからこそ成り立っているというか、厳しいし怒られることもあるけれども、彼の存在はとても重要です。

やっぱり、誰にも怒られない環境というか、どこかで脅威を感じていないと、よほどの天才でない限り感性は鈍っていくと思います。僕は元々いろんな人に怒られるタイプだし、怒られるのは嫌だけど、蓑輪さんのような存在が必要なんだと思います。

『病は気から』舞台写真

── 本作では、山木将平さんによる音楽(生演奏)、鈴木明倫さんによる舞踏、そして芸人の大田黒ヒロタカさん、納谷さんご自身、明逸人さんによる道化師が登場します。これらの要素を取り入れた意図と、それぞれの役割について教えてください。

納谷 山木将平さんはずっと一緒にやっていて、僕は彼のことを天才だと思っています。演劇との親和性がとても高いミュージシャンです。そして、僕の求めるものを分かってくれている。将平さんは、僕の至らない点や緩い点をむしろ汲み取ってくれて、「ここはもう将平さんの好きにしてください」というオーダーで、素晴らしいもの創ってくれるんです。

音楽だけを創ってもらうことも考えたのですが、今回の劇では、どうしても「幕間」を使いたかったんです。幕間のエンターテイメント性を持たせるためには、将平さんのギター生演奏があるのとないのとでは、全くクオリティが変わると考えました。

鈴木明倫さん(アッキー)に関しては、新しい才能と出会いたいという思いがありました。エンタメ性を増すため、そして劇場を広々と使うために、「ムーブ」のようなものを使いたかったんです。うちの劇団の若者たちが、過去にアッキーにダンスや振付のことで相談していた経緯があったので、今回一緒にやってもらえないかとオファーしました。

そして実は、アッキーと将平さんは大学時代の先輩後輩で、ユニットを組んでコンカリなどでステージをやっているんです。なので、その二人のミックスと道化師という3人の役割が、幕間で一つ「メタ」として存在できるということが計算できたのでお願いしました。

『病は気から』舞台写真

── ジョブキタ北八劇場がオープンして1年が経ちました。この1年間で得たものを、今回の公演にどう活かされていますか。

納谷 正直、反省点の方が圧倒的に多い1年間でした。ジョブキタ北八劇場のためと言いながら──結果的にそれが劇場のためになると信じますけれど──私の成長のための1年だったと思っています。これまでの自分がいかに視野の狭い活動をしてきたか、ただただ反省です。ジョブキタ北八劇場という、プロフェッショナルの創作物を創ることに向き合った1年でした。

ただ、反省はするけれど成長しなければならないので、今回から、プロフェッショナルの「システム」を確立しながらものづくりをすることに取り組んでいます。

── ここで言う「システム」とは。

納谷 システムって、僕の中では「ものづくり」と真逆の考え方だと思ってやってきたんです。システムとは、1+1=2のように計算されていくノウハウで、ある程度誰にでも通用するものだと思います。一方、ものづくりは、人との関わりや計算外のところが面白くて、これまでの私は、システムなんかなくても良いと思って創ってきたんです。でもこの1年で、そうやって創ってきたものがプロフェッショナルとは遠いことだったんだ、ということが露呈したと思います。

そういう意味で、今回は演出助手チームの力を借りながら、システムに乗って創ろうとしています。

システムというのは、例えば「公演2週間前に衣装を決める」とか、「ここでこの照明のことを決める」といった、あらかじめ決められたスケジュールのことです。今まで私は、「ここの演技ができてないのに、ここでできるわけないだろ」と思っていましたが、今は俳優さんの意見も聞いて、「ここできてなくても、うっすら通したいです」といった要望も聞き入れるようにしています。

ただ、稽古が行き詰まったり上手くいかなくなったりすると、システムではない部分が出てきてしまいます。「もっと生活を犠牲にしたり、みんなが何かを犠牲にしないと面白いものは創れないよ」と思ってしまうことがあります。でも、これはシステムの外側なんですね。

古臭く間違った考え方だとは分かっていますが、何かを犠牲にしないと面白いものは創れないという信念は僕の中にあり、今後その信念を手放そうとは思っていません。けれども、それを人に押し付けてはいけないということは重々分かっていて。

システムの外側でものを創りたいという思いと、ちゃんとシステムに乗った上で、プロフェッショナルにものづくりを進めていきたいという思いのバランスを実現することに全力でトライしています。

多面的な魅力がある作品

『病は気から』舞台写真(左=梅原たくとさん)

── それでは、皆さんご自身の役について教えてください。ダブルキャストやトリプルキャストで複数演じられる方もいらっしゃるかと思いますが、それぞれの役とその見どころを教えていただけますか?

梅原たくとさん(以下、梅原) 僕は2つの役を演じます。一つは、主人公アルガの主治医である「ダクネ」。アルガは自分が体調が悪いことをものすごく気にしていますが、家族からは気のせいだと言われています。そんな中で、医者であるダクネはアルガの病気を心配してあげている、だからアルガはダクネ先生大好き、という関係性です。

ただ心配しているだけでなく裏の目的もあって、アルガの娘であるアンジェと結婚したいと思っているんですね。だからアルガに気に入られたい。腹黒い人というわけではないですが、そういう打算もありつつ、という役どころです。

もう一つは、舞踏家の「ダン」という役です。これは道化師「クラウ」と音楽家「ミュジ」と一緒に3人で出てきて、基本的に劇のシーンの間「幕間」に出てきてストーリーを展開させたり、これまでのシーンのおさらいをしたりする役です。劇中でコメディが基本の中で、ちょっとシリアスなシーンなどで音楽や踊りでそれを煽る役割もあります!

明逸人さん(以下、明) 僕も梅原くんと同じで2役あります。一つは主人公アルガの弟「ボンヌ」という役です。彼は資格マニアで、おびただしい数の資格を取りまくって人生を謳歌していますが、兄のことが大好きで、心配症の兄とその家族をなんとかしたいと思っています。アルガの家族には色々な因縁があって、その全てを弟である僕が知っていて、なんとかしたいと考えている男です。見どころは、途中マイクパフォーマンスがあって盛り上がればいいなと今からドキドキしています!

もう一つの役は、道化師「クラウ」です。梅原くん演じるダンと一緒に幕間に出てきて、前説をやったり進行をやったりする役です。

ちょっとカラクリがありまして、「実は、クラウは○○だった」……ということが後半出てきます。お客さんはびっくりしていただけるかなと思います。ヒントは「僕の原作を皆さんに読んでみてね」という感じです。

『病は気から』舞台写真(左=明逸人さん)

小西麻里菜さん(以下、小西) 私は主人公アルガの娘である「アンジェ」という役を演じます。周りのみんなはアルガが具合悪いフリをしたり、大げさだと思っていると思うんですけど、アンジェだけは、アルガの複雑な、心配して欲しいけど心配かけたくない、という気持ちを理解していると思います。

ダクネ先生と結婚させられるような状況になりますが、アンジェは家柄とか名誉とか肩書きではなく、「タリフ」というバカっぽいけど中身が良い彼氏と結婚したい、という信念がある役です。

見どころは、アルガとぶつかるシーンが結構多いのですが、最後の最後でアンジェのお父さんへの思いが爆発するシーンです。お父さんのことをすごい大事に思っていたんだな、という気持ちが爆発するシーンが見どころです。

戸澤亮さん(以下、戸澤) 僕は「タリフ」という役をダブルキャストで演じます。もう一人はイレブンナインの菊地颯平くんです。タリフは、小西さんがお話しされたように、主人公アルガの娘アンジェの恋人の役です。

タリフはすごく明快で、明るくて前向きでバカっぽいフリーター」です。これは僕が出てくる前から台本にセリフとしてあって、あ、タリフってそういう人なんだ、と散々レッテルを貼られてから登場するので、結構緊張します。

この作品は、登場人物がみんな心配していたり病気なんじゃないかと思ったり、色々なことに危惧したりするシーンがたくさんあるんですが、僕が演じるタリフはそういうのがなくて、常にまっすぐで明るいんです。心配症だったり、ちょっと不安に思ったり、マイナス思考になってしまう人たちを照らしてあげられるような役だと思います。

『病は気から』舞台写真(上=小西麻里菜さん、下=戸澤亮さん)

── 今回の公演はダブルキャストやトリプルキャストで、稽古の中でも共演者が入れ替わることがあったと思います。そういった日替わりキャストと共演して感じる面白さや難しさはありましたか?

 自分が出ている時は、例えば僕のボンヌという役であれば僕と箕輪直人くんがダブルキャストですけど、僕が出ている時は箕輪くんが見ているし、箕輪くんが出ている時は僕が客席で見ているんですね。スケジュールの関係で、なかなか来られない人を優先的に稽古することも多いのですが、気づいたら「あれ、俺1週間ぐらいやってねえな」ということが起こります。ずっと箕輪くんの演技を見ている日が続いて、1週間後に「ちょっと逸人くんやってみようか」と言われた時の、あの緊張ね(笑)

梅原 わかる!非常によく分かります。

 かなりビビるよね。その時のために、こっそりとイメージトレーニングを続けています。箕輪くんが来られない時にピンポイントで稽古に入るという、職人みたいな出方をしています。

戸澤 北八劇場ではロングラン公演がスタンダードになってきていると思うんですけど、ダブルキャストというのは慣れはしないですね。僕のもう一人のタリフ役である菊地颯平くんを見て、「あ、そっちのやり方でもいけるかな」とか、「そういうやり方があるんだな」と勉強になります。ライバルっぽくも見れるし、仲間でもあるという結構不思議な感覚なんです。

せっかくなら違ったやり方をした方が、2回お客さんが見た時に楽しめるかなと思ったりするので、何か違うことをやったりとか、参考にしたりとか、結構様々です。

小西 そうですね。やっぱり共演者が変わると違いますね。私の場合、恋人役が違うんです。タリフと毎回、バカップルっぽいポーズをするシーンがあるんですけど、戸澤さんと合わせるのと菊地くんと合わせるのとで、なんか違いも面白くて。もう一人のアンジェ役の五十嵐みのりちゃんがやってるのとか見て、「ああいうポーズとかもいいな」と思ったりします。

 言葉の捉え方みたいなのが、俳優によって違っていて。だからタリフという人が(戸澤さんと菊地さんと)いるんだけど、同じセリフでも、小西さんには違って聞こえてるんだと思うんです。役者は慣れることを許されない、そういう仕組みになってるなと思うんですよね。

── 納谷さんの演出について、特に印象に残っていることや、演出方針、稽古におけるキーワードなどはありますか。

 納谷さん自身、優れた俳優でもあるので、「自分が演じるとしたら」というイメージもやっぱりあるんです。「こうしたら面白い」という確固たるイメージが納谷さんの中にある。それを、言葉とか動きとかで僕らに伝えてくれるんですね。

ただ、俳優には俳優の感性とか理解とかがあって、それが納谷さんと合致する時と合致しない時があって。合致しない時に、「この俳優ならどうやったら面白いだろう」というところにスイッチする瞬間がある気がします。そういう時に、なんか世界がバーって広がっていくような、豊かになるみたいな印象があって。それは面白い瞬間だなと思って、僕はいつも見ています。

小西 私は納谷さんと7年ぶりくらいにご一緒するんです。10年くらい前に初めてやらせてもらった時は、とても厳しく言われたことを覚えていますが、それは今の演技につながっています。納谷さん、すごい優しくなったと思います(笑)

戸澤 納谷さんは脚本・演出家ではありますが、やっぱり俳優だなと僕も毎回思いますね。「自分がやるならこういう風にやる」というイメージがあるので、それに応えられる時と、応えられてないなっていう時と、なんか新しいものを出せたなっていう時がある。「俺の思い描いてたイメージと違うけど、そういう手もあるならいいね」という風にできた時は、役者としてかなり喜びを感じます。

『病は気から』舞台写真

── 最後に、記事を読まれるお客様に向けて、公演の見どころやメッセージをお願いします。

 コメディです!とにかくドタバタコメディで、もう気楽に笑って、手叩いて、腹抱えて笑っていただければ、とってもいい時間になるんじゃないかなと思います。

ただ、人生色々あって、心配しすぎなこととか、心配したけど現実にはならないこととかいっぱいあるな、というところも作品のテーマにありますので、観終わったあとに誰かと喋ってくれたらいいな、と思います。「病は気から」というテーマで、誰かとおしゃべりするきっかけになって、そこでもまた笑いが起きたら嬉しいです。

戸澤 スタバも出来ましたしね。

 そう!北八劇場がある「さつきた8・1」1階にスターバックスがオープンしました。

小西 すごくコメディなんですけど、人間ドラマもあって、心にグサッとくるところが結構いっぱいあります。もしかしたら泣いちゃう人もいるかもしれないです。だから、ハンカチとかティッシュ持ってきた方がいいと思います!

梅原 僕はELEVEN NINESの劇団員で、これまでも納谷さんと一緒にコメディをたくさん作ってきました。納谷さんは演技が大好きで、演技によって劇を面白くすることにすごくこだわりがあるんですけども、今回はそれは残しつつ、総合的に色々な武器を揃えているなと思っています。山木将平さんの音楽であったりとか、鈴木明倫さんの振り付けで全体で踊るシーンがあったり。

柴田智之さん主演ですが、納谷さんとやるのは2回目で、ものすごくそこのセッションも面白いです。キャストも色々な組み合わせがあって、とにかく新鮮にフレッシュにコメディにみんなが向かっていっているという状態が、すごくバリエーション豊かというか、すごくカラフルな感じがしています。僕は毎日ワクワクしています。

多面的な魅力がある作品になってますんで、楽しんでいただければなと思います!

戸澤 トリプルキャスト、ダブルキャストがあり、全ステージ違う組み合わせで上演されます。この記事を読んでいる方はぜひ、明さん、梅原くん、小西さん、戸澤の4人が出ている回を狙っていただけると嬉しいですね。

何回観ても違った楽しみ方ができる公演ですので、ぜひ複数回観ていただけると嬉しいです。

 あと、お芝居見る前に、よかったら原作読んでみてほしいです。全然原作と違うから!(笑)。だから、原作読んでいただくと、これを読んで納谷真大という人はこれを作ったんだ、という風に楽しんでいただけると思います。


今回のインタビューでは、ジョブキタ北八劇場主催『病は気から』の多角的な魅力と、創作過程における様々な挑戦や工夫について、演出家と出演者の方々から詳しくお話を伺うことができました。

ぜひ劇場で、このドタバタ悲喜劇とカラフルなエンターテイメントをご体験ください。

公演情報

ジョブキタ北八劇場主催

病は気から

原作:モリエール(「モリエール全集」臨川書店刊/秋山伸子訳より)
翻案/演出:納谷真大

『あっちこっち佐藤さん』に続く、ジョブキタ北八劇場主催のコメディシリーズ。
17世紀に活躍したフランスの古典喜劇の確立者、モリエール最後の作品。
豪華で笑い溢れる風刺コメディーを、音楽やダンスも交え、多くの世代が楽しめるエンタテイメント演劇に仕上げます。
札幌を中心に活動する多彩なキャストとスタッフでお届けします!

今回の演目には、以下の言葉や描写が含まれます。
・病気・出血などの表現
・地震・津波などの天災についての言葉やそれらを想起させる演出表現
ご観劇に際してご不安な点がある場合、どうぞ事前にお問い合わせください。
すでにチケットを購入しているお客様につきましてもキャンセル対応に応じますので、劇場までご連絡ください。

日程

2025年6月14日(土)〜7月6日(日) 全24ステージ

6月14日(土)18:00
6月15日(日)13:00 ★
6月17日(火)19:00
6月18日(水)19:00
6月19日(木)19:00
6月20日(金)14:00 ★
6月21日(土)13:00
6月22日(日)13:00 ★
6月24日(火)19:00
6月25日(水)19:00
6月26日(木)14:00 ★/19:00
6月27日(金)19:00
6月28日(土)13:00/18:00
6月29日(日)13:00 ★
7月1日(火)14:00/19:00
7月2日(水)19:00
7月3日(木)14:00/19:00
7月4日(金)19:00
7月5日(土)13:00
7月6日(日)13:00

※開場は開演30分前、チケット受付開始は開演45分前
※★:アフタートーク開催回あり

会場

ジョブキタ北八劇場
(札幌市北区北8条西1丁目3番地「さつきた8・1」2階)

出演

●主人公:柴田智之
●秘書:小林エレキ
●秘書の助手:内崎帆乃香
●娘:五十嵐みのり、小西麻里菜
●娘の恋人:菊地颯平、戸澤亮
●娘の妹/弟:小野寺愛美、三浦規寛
●主人公の後妻:大橋千絵、小島達子
●主人公の弟:箕輪直人、明逸人
●主治医:梅原たくと、伊達昌俊
●薬剤師:坂口紅羽
●道化師:大田黒ヒロタカ、納谷真大、明逸人
●音楽家:山木将平
●舞踏家:梅原たくと、鈴木明倫

チケット

【全席指定】

一般:5,000円
学生:2,000円
中学生以下:1,000円

※すべて税込 ※前売当日共通 ※未就学児入場不可 ※学生の方は学生証をご提示ください ※車椅子でご来場の方は事前に劇場までご連絡ください

販売場所:ローソンチケット、道新プレイガイド、市民交流プラザチケットセンター、ジョブキタ北八劇場。

チケット予約フォーム

スタッフ

翻案・演出:納谷真大
音楽:山木将平
振付:鈴木明倫
舞台美術:高村由紀子
照明:手嶋浩二郎
音響:奥山奈々(Pylon Inc.)、石井悠貴
舞台監督:上田知
技術監督:伊藤久幸
演出部:梅原たくと、三浦規寛、坂口紅羽
ドラマアドバイザー:蓑輪俊介(murmur)
衣装:橋場綾子、上總真奈
小道具:菊地颯平
プロデューサー:小島達子
宣伝協力:岩田雄二
制作・広報:猪俣和奏、笠島麻衣
票券:澤田未来
宣伝美術:若林瑞沙(Studio COPAIN)
写真撮影:クスミエリカ

主催:一般財団法人田中記念劇場財団(ジョブキタ北八劇場)
制作協力:tatt Inc.
協力:Atelier柴田山、ELEVEN NINES、omoi オモア、株式会社 太田プロダクション、株式会社箕輪兄弟社、クラアク芸術堂、有限会社EGG、DANCE STUDIO LoRe

ネーミングライツ企業:ジョブキタ
オフィシャルパートナー:伊藤組土建株式会社、大和ハウス工業株式会社、大成建設株式会社、株式会社インサイト、JBEホールディングス株式会社
パートナー:株式会社札幌振興公社、東京建物株式会社、スターツコーポレーション株式会社、株式会社あいプラン

お問い合わせ

一般財団法人田中記念劇場財団(ジョブキタ北八劇場)

E-mail:office★tmtf.jp (★を@に変更ください)
電話:011-768-8808 または、070-9358-9374(月〜金(祝日除く):10時〜17時)

]]>