僕にもできた!文化庁「文化芸術活動の継続支援事業」申請してみた

こんにちは。d-SAPを運営しています、佐久間です。

文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」第3次募集がはじまっています。演劇や音楽、美術などの文化芸術活動をしている人が補助金をもらえる事業です。

しかし、札幌の演劇人、特に僕のような若い世代の俳優・スタッフは申請している人が少ないという情報を耳にしました…!

せっかく補助金をもらえるのにこの機会の逃すのはもったいないどころか、このままだと「あれ、あんまりみんな困ってないじゃん」「アーティスト支援は必要じゃないのか〜」と、文化庁の今後の予算が削減される可能性もあります。札幌の演劇にとっても、これは避けたいことです。

僕も最初は「なんかめんどくさそうだし、僕はプロのアーティストとはとても言えないし…」とか情けない言い訳をしていましたが、いざ取り組んでみると、思っていたよりは簡単に申請できちゃいました!

少しでも、みなさんの申請へのハードルが下がればいいなと思い、僕が申請までたどり着いたプロセスを簡単にご紹介いたします。

MEMO

この記事は、札幌の演劇人向けの内容になります。申請が一番簡単で、最大20万円もらえる【活動継続・技能向上等支援A-①】について取り上げています。

どうやって申請するのか

具体的な募集案内や申請方法は、文化庁の公式ページを見てみましょう。

わかりにくいところもありますが、インターネットで検索すれば既に多くの方がわかりやすく解説を書いています。

以下に、僕が参考にした記事のリンクを載せるので、申請の仕方を知りたい方はぜひ参考にしてみてください!


とてもわかりやすい!

参考
20万円もらう方法-文化芸術活動の継続支援事業-黒澤世莉

細かいところまで解説されてて嬉しい!

参考
【音楽・芸能・芸術向け補助金】フリー個人&小規模団体が20万円~150万円の経費をもらう方法(文化芸術活動の継続支援事業)たかぎやすこ

申請頑張ろうって思える!

参考
文化芸術活動の継続支援事業の申請を考えている方へみさか

僕は何からはじめたか

申請までのざっくりとした流れは、次の通りです。

  1. これまでにかかった経費を整理
  2. これからかかる経費を考える
  3. 確認番号をもらう
  4. 必要書類を用意
  5. 申請の下書き
  6. オンラインで申請

①これまでにかかった経費を整理

「申請してみよう!」と思ってから最初にはじめたことは、これまでにかかった経費を整理することでした。

稽古・本番でかかった交通費(何日にどこからどこまで乗って、何円かかったか)、演技講座の受講料、Amazonで買った演劇書籍や衣装代(領収書を印刷して…)、サイト運営のためにかかったお金、などなど。

募集案内のパンフレットを見ながら、補助の対象となる経費か確認して、計上していきます。

これらの領収書をかき集めて、エクセルにまとめて、全部でいくらかかったのかを計算しました。

②これからかかる経費を考える

もらえる補助金は最小10万円、最大20万円。①の経費だけでは、10万円に満たなかったので、次はこれからかかる経費を考えます。

対象となる期間は、2020年2月26日〜10月31日までなので、10月末までにかかるであろう経費を考えてみました。

演劇のワークショップを受けようか、さらに本を買おうか、DVDを買って演劇の勉強をしようか、、、夢が膨らみます…!

僕は結局、d-SAPや演劇活動のために長く使っていたパソコンが不調続きなので、リモート稽古でも耐えられる様にiPadを買うことにしました(最近iPad Airの新しいのが出たし…)。

僕の演劇活動にコンピューターは欠かせないので、経費になります。

注意

僕の場合は、まだ採択されたわけではなく、あくまでも「申請した」内容です。上例が採択されることを保証するものではありません。

他にも、プロフィール写真を新しくしたり、ホームページをかっこよくしたり、配信用のカメラや編集ソフトを買ったりなども、採択されているようです。

演劇緊急支援プロジェクトには、すでに採択された事例を見ることができますので、ぜひ参考にしてみてください!


参考
継続支援事業の採択事例演劇緊急支援プロジェクト

③確認番号をもらう

確認番号は、申請に絶対必要というわけではありませんが、あったら申請がとっても簡単になるので、もらうことを強くお勧めします。

確認番号についての参考記事

参考
確認番号ゲットだぜ編:20万円もらう方法-文化芸術活動の継続支援事業-3黒澤世莉


確認番号は、「事前認定団体」や「統括団体等」が発行しています。発行してもらうためには、日本演出者協会や日本劇作家協会などの会員に推薦してもらう必要があります。

札幌の演出家・劇作家にも協会に入っている方がいますので、「協会入っていますか?」「確認番号欲しいです!」とぜひ聞いてみてください。

ちなみに、僕は札幌のある劇作家の方に推薦していただきました。その後「事前確認依頼書」という申込フォームをもらい、そこに必要事項を記入して送信しました。

送信後は5時間後に確認番号を発行してもらえました(メールで「あなたは確認番号○○番です」と送られてきます)。

場合によっては3〜5日ほどかかることもあるみたいなので、こちらは早めにゲットしちゃいましょう!

発行してくれる団体一覧は、こちらから確認できます(黒澤世莉さんのnoteより)。

④必要書類を用意

確認番号をもらった演劇人は、本人確認書類のみを提出する必要があります。運転免許証や住民票などの写真を撮っておきます。

申請時に .pdf や .jpg などのファイルをアップロードします。

⑤申請の下書き

本番の申請フォームには60分の時間制限があるので、記入内容はあらかじめ用意しておきましょう。文化庁のページの記入例や前掲の採択事例を参考にしながら、書き進めていきます。

文化庁のページには「下書き用」のエクセルファイルもありますので、それを活用してもいいかもしれません。

コロナ禍の補助金ですので、事業概要はコロナ禍にまつわることを書きます。経費は、何のために、何円使った・使う予定なのかを書いていきます。字数制限がありますので注意してください。

前掲の参考記事も見ながら、コツコツと書き進めていきましょう!誤字脱字等、間違いのないように…!

⑥オンラインで申請

ここまで準備ができれば、あとは申請するだけです。文化庁のページにアカウント登録して、申請します。

文章は下書きで書いたので、コピペするだけですね!金額等は自動で計算してくれます。

最後に添付書類をアップロードして、申請完了です!

申請はこちらから

文化芸術活動の継続支援事業


いかがでしょうか。

最初の経費の計算だけちょっとめんどくさい気もしますが、それさえ終わればあとはそんなに難しくありません。

調べれば参考になる記事もたくさんありますし、もし間違ったことを申請してしまっても修正依頼が来るだけなので、修正して再申請するだけです。

補助金を使って、今後の活動のためのスキルアップをしてみてはいかがでしょうか。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

注意

補助金は公的なお金です。支援事業の目的にあった適正な内容で申請しましょう。

お問い合わせ

sapporodsap@gmail.com(佐久間)

※補助金の制度内容に関するお問い合わせは、文化庁のコールセンター(0120-620-147)へお願いいたします。