【速報!】TGR2017結果発表・4年ぶり札幌の劇団が大賞受賞

11月の札幌演劇を賑わせたTGR(Theater Go Round)の公開審査発表会が本日19:00より開催され、大賞を含めた各受賞作品が発表されました。

大賞

・yhs「白浪っ!」

30を超える作品の中で大賞に輝いたのは、yhsの20周年記念公演として上演された「白浪っ!」に決定しました。

20年という歴史を積み重ねてきたyhsらしいエンターテイメント作品として大きな話題を呼び、観た者を大いに楽しませました。層の厚い劇団員をはじめとした出演者、舞台上を駆け回るド派手な演出やクールな主題歌など、観客を楽しませる要素がたくさんありました。

2014年はプロジェクト・アイランド「アイランド-監獄島」(from 韓国)、2015年はチェーホフ劇場「素晴らしい未来」(from ロシア)、2016年はホエイ「珈琲法要」とここ3年間は市外の団体が受賞していましたが、今回札幌市内の劇団が受賞するのは4年ぶりになります。

受賞したyhsには賞金20万円と翌年再演の制作費として30万円、翌年の札幌劇場祭参加権が贈呈されます。




yhs結成20周年記念公演 其の壱『白浪っ!』

 

優秀賞

・トランク機械シアター 「ねじまきロボットα~ともだちのこえ~」

・座・れら 「アンネの日記」

優秀賞に輝いたのはTGR開幕序盤に上演した2作品。子どもも一緒に楽しめる人形劇と、悲惨な歴史を描いた「アンネの日記」が選ばれました。

「アンネの日記」はd-SAPでも紹介させていただきました。おめでとうございます。




トランク機械シアター「ねじまきロボットα~ともだちのこえ~」




座・れら『アンネの日記』

 

新人賞

・劇団plus+ 「姉妹、一肌脱ぎますッ!」

新人賞に輝いたのは、2015年に結成した劇団plus+。受賞作品は1月22〜23日に再演します。




劇団plus+第4回公演『姉妹、一肌脱ぎますッ!』

 

特別賞

・MAM 「月ノツカイ」

・ニッポンの河川 「大地をつかむ両足と物語」

・proto Paspoor -プロト・パスプア- 「ある映画の話」




MAM「月ノツカイ」




ニッポンの河川『大地をつかむ両足と物語』




proto Paspoor#01『ある映画の話』

 

審査員賞

・NIN企画「『けんず』きみがそばにいた時代」より「靴」




NIN企画『「けんず」きみが傍にいた時代』

 

俳優賞

・高橋海妃(MAM『父と暮らせば』)

・櫻井保一(yhs『白浪っ!』)

今回より新たに設けられた俳優賞には、少女の弱さと強さを演じきった演技派女優の高橋海妃さんと、大賞作品の主演をつとめた櫻井保一(yhs)さんが選ばれました。櫻井さんは次回演劇シーズンのイレブンナイン『サクラダファミリー』にも出演されます。

 

オーディエンス賞

ホームラン王☆2652個
・ELEVEN NINE presents ミャゴラ 「やんなるくらい自己嫌悪」

首位打者2017☆平均4.93
・札幌オーギリング 休止興行 「ラストアンサー」

オーディエンス賞とは、お客さんの5段階評価による審査で決まる賞のことです。☆の総数が多かったミャゴラはホームラン王、平均評価数が高かった札幌オーギリングが首位打者に選ばれました。




myagola『やんなるくらい自己嫌悪』

 

まとめ

これにてTGR2017の幕が閉じます。受賞した各団体の皆さま、本当におめでとうございます。これからもますます札幌演劇を盛り上げていきましょう!

来月には札幌演劇シーズン2018-冬がスタートします。こちらもお楽しみに…!