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札幌市職員インタビュー・吉澤崇博さん「演劇創造都市とわたしたち」

札幌演劇シーズン2018-冬は大盛況のうちに幕を閉じ、1年後の札幌演劇シーズン2019-冬の演目も発表されています。

演劇を作る側、観る側、と様々な視点のお話を聞いてきましたが、今回は演劇を支える側である札幌市市民文化局文化部文化振興課の吉澤崇博さんにお話を伺いました。

 

演劇創造都市とわたしたち

ー 札幌市が今まで行ってきた演劇、劇場にまつわる企画・イベント・取り組みを教えてください。

札幌市は、主に民間の演劇団体の方々のサポートを行っており、札幌演劇シーズンに関しては2回目のシーズンから支援をしています。他にも、TGR(Theater Go Round)や教文演劇フェスティバルへの支援、他には、劇団四季との共催で小学校6年生を対象にミュージカルを鑑賞してもらう「こころの劇場」という取り組みも行っています。

 

ー 札幌演劇シーズンは札幌にとってどのような位置づけのフェスティバルになったら良いと考えますか。

札幌演劇シーズンを通じて新規ファンの拡大を図ることで、演劇が市民にとってより身近な存在になってもらえたらと思います。札幌演劇シーズンは、過去に上演されて人気があった優れた作品の再演であり、一ヶ月という長期間行われるので、演劇文化のさらなる定着が図られるかと思います。

札幌演劇シーズンが札幌を代表する文化芸術イベントとして道内外に発信されていくことで、観光客の方々が札幌のまちを楽しんでいただけるようなイベントに成長していくとより良いと思います。また、長期間行われるということで、観劇のために赴くというだけではなく、たまたま時間が空いたから見に行こうか、といったように見に行けるのも魅力的だと思います。札幌は意外と夜に観光する場所が少ないと言われていますので、夜の観光資源になっていってほしいです。

 

ー 創造都市さっぽろとして、今後札幌は具体的にどのような都市になることが理想ですか。

「創造都市」の根底である、市民一人ひとりが創造的に働き、暮らし、活動する都市となること、市民の創造を支え、文化芸術が産業に発展し市民の元に帰ってくるような循環をつくること。これらを目指して行きたいです。

また、札幌市はUCCN(ユネスコ創造都市ネットワーク)より、世界で2番目、アジア初の「メディアアーツ都市」に選定されています。今後は、札幌市のブランド力や世界の文化都市とのネットワークをさらに活かしていければと考えています。

 

ー 諸外国の都市は劇場文化が根付いており、劇場を中心としたまちづくりが成功しているところもあります。諸外国と比べ、日本の都市では劇場文化があまり根付いていかないのはどうしてだと思いますか。

様々な要因が考えられると思います。まず、観劇人口の少なさが挙げられます。次に、大人になるまでに演劇に触れる機会がなかったために、大人になってから観劇しようという人が少ないのではないかと思います。教育の場で触れる機会がたくさんあれば変わるのではないでしょうか。早い段階での観劇体験を増やすことが、未来の観劇人口増加につながるのだと思います。

今の札幌の演劇文化の盛り上がりは、民間の劇場や劇団の皆さんが頑張ってくれているからこそだと思っています。そして、札幌市としても、演劇含め様々な分野で頑張っている方々を引き続きサポートしていきたいと考えています。

札幌の演劇文化のこれからのさらなる盛り上がりを期待しています。

 

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