3年ぶりの大賞作品選定・H29北海道戯曲賞

公益財団法人北海道文化財団が主催する平成29年度北海道戯曲賞の結果が発表されました。昨年、一昨年と大賞は「該当なし」でしたが、今回は3年ぶりに大賞作品が選定され、東京都の本橋龍が受賞されました。

平成29年北海道戯曲賞

「北海道戯曲賞」とは、2014年に北海道舞台塾が主催となって設立された戯曲賞です。道内外の劇作家が切磋琢磨することにより北海道演劇を活性化していくことを目的としており、過去3回で大賞1作品、優秀賞5作品が選ばれています。

2017年に運営が北海道文化財団に移行してから初の審査となる今回は、全国から応募総数122作品が集まりました。

氏名非公開の審査員4名のもと第一次審査が行われ、122作品から11作品に絞られます。第二次審査では、長田育恵(演劇ユニットてがみ座主宰)、斎藤歩(公益財団法人北海道演劇財団常務理事・芸術監督)、土田英生(MONO代表)、畑澤聖悟(劇団渡辺源四郎商店主宰)、前田司郎(五反田団主宰)の5名が審査員となり、受賞作品を選定しました。

第一次審査を通過した作家のひとりに、札幌演劇シーズン2018-冬のレパートリー作品を上演する弦巻楽団の弦巻啓太。昨年ツアーを行った『サウンズ・オブ・サイレンシーズ』を応募しましたが、惜しくも大賞を逃しました。

 

結果発表

大賞  『動く物』本橋龍(東京都)

優秀賞 『10分間~タイムリープがとまらない~』中野守(兵庫県)

3年ぶりの大賞該当作品となった『動く物』本橋龍は、創作ソロユニット「ウンゲツィーファ」で東京を拠点に活動しています。『動く物』はリーディング公演として3月11日(日)にシアターZOOで上演されます。