d-SAPhttps://d-sap.com札幌演劇情報サイトMon, 15 Apr 2024 12:03:12 +0000jahourly1https://d-sap.com/wp-content/uploads/2017/01/cropped-logo-32x32.pngd-SAPhttps://d-sap.com3232 【4/30(火)締切】演出の「技術」に重点を置いたワークショップ開催、講師は演出家の弦巻啓太https://d-sap.com/16146/https://d-sap.com/16146/#respondMon, 15 Apr 2024 11:58:40 +0000https://d-sap.com/?p=16146

劇団・弦巻楽団が、演出の「技術」に重点を置いたワークショップを5月18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)の4日間、カタリナスタジオにて開催します。 演出の手法を理論的に学ぶレクチャーと、実際に劇場で上演す ... ]]>

劇団・弦巻楽団が、演出の「技術」に重点を置いたワークショップを5月18日(土)・19日(日)・25日(土)・26日(日)の4日間、カタリナスタジオにて開催します。

演出の手法を理論的に学ぶレクチャーと、実際に劇場で上演することを想定した作品づくり→発表→検証を行うことで、参加者自身の「演出論」を構築することを目指します。

中学生以上であれば、経験は不問。
参加方法は、ディレクター(演出家)参加と、プレイヤー(俳優)参加の2種類あります。

演出のワークショップ2024

「演出なんて各々のセンスで〜」も「座組における演出の心得〜」も置いといて、極めて具体的に、分かり易い、理科の実験みたいに行う、「演出」のワークショップ。
演出とは何か、どう考えていくのか、何をしたらどうなるのか。実際に劇場を使いながら、一緒に考えてみましょう!

5/18(土)・19(日):弦巻啓太の「演出論」を体験する1週目

1週目は、講師・弦巻啓太による演出、作品づくりのプロセスを体験していただきます。参加者は、ディレクター・プレイヤー問わず全員役者として参加していただきます。

【ディレクターとプレイヤー】
このワークショップは、①「ディレクター(演出家)」と ②「プレイヤー(俳優)」の2種類の参加形態があります。
ディレクターは、演出について学びたい、自身の演出について意見交換したい方、プレイヤーは、自身で演出はしないが、ディレクターと共に作品創作をしたい方とみなします。

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5/25(土)・26(日):課題テキストを演出し、発表する2週目

2週目は、チームでの活動となります。ディレクターはプレイヤーとチームを組み、共に創作します。
全チームに共通の課題テキストをお渡しし、カタリナスタジオでの上演を想定した演出をし、発表します。発表後、全員で検討、振り返りを行い、参加者ひとりひとりにとっての「演出論」を考えます。

【チーム申込と単身申込】
チームメンバーとして、ディレクターは1〜3名までのプレイヤーと一緒に参加することができます(チームでの申し込み)。
チームメンバーを同行させず、ディレクターあるいはプレイヤー単身での申し込みも可能ですが、2週目はチームでの活動を前提としますので、単身の場合は見学参加となります。ただし、1週目に単身申込者同士でチームを結成した場合は、2週目にチームで活動することができます。

日時(全4回)

2024年5月
18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)
全日程:14:00〜18:00

会場

カタリナスタジオ
札幌市北区北10条西2丁目18番地1(地下鉄北12条駅から徒歩4分)

※当施設の横、下の駐車場は近隣マンション住人の月極契約駐車場ですので、決して車を停めないようお願いいたします。当施設の駐車場はございませんので、お近くの有料駐車場を利用するか、公共交通機関をご利用ください。

定員

ディレクター:8名
プレイヤー:25名(チーム申込の場合、ディレクター1人につき3名まで)

※定員を超えるお申し込みがあった場合は、抽選等により、お断りさせていただく場合がございますのでご了承ください(先着順ではございません)。

参加料

一般
ディレクター:10,000円
プレイヤー:5,000円

高校生以下
ディレクター:2,000円
プレイヤー:2,000円

注意事項
・チームでの申し込みの場合も、参加者ひとりにつき参加料が発生します。
・上記の料金は、全日程合わせての金額です。
・参加料は初日にお支払いいただきます。やむを得ず全日程参加できない場合も、減額・返金等は行いませんのでご了承ください。
・すべて税込。

参加条件

  • 演劇における演出技術を学びたい方。
  • 全日程参加できる方。
  • 中学生以上の方(小学生以下不可)。
  • 演出経験不問。

講師

弦巻 啓太(つるまき けいた)

弦巻楽団代表。脚本、演出、ときどき役者。
若手演出家コンクール2014最優秀賞受賞。拓殖大学北海道短期大学非常勤講師(身体表現)。クラーク記念国際高校表現ゼミ講師。立命館慶祥中学校クラブ活動指導員。一般社団法人日本演出者協会会員。
詳細なプロフィールはこちら

参加申込について

参加申込やお問い合わせは、弦巻楽団公式ページをご確認ください。

申込締切 2024年4月30日(火)23:59

主催:一般社団法人劇団弦巻楽団
共催:合同会社カタリナスタジオ

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4/17(水)「俳優を仕事にする」をトーク|札幌舞台芸術制作協議会が新企画SEEK TALKをスタート、第1回ゲストは小林エレキhttps://d-sap.com/16138/https://d-sap.com/16138/#respondWed, 10 Apr 2024 02:01:09 +0000https://d-sap.com/?p=16138

札幌の演劇振興・発展に寄与する活動を行う札幌舞台芸術制作協議会が、札幌の演劇にまつわる話題について毎回テーマを設けて話し合う「SEEK TALK(シーク・トーク)」を開催します。 第1回は、ゲストに俳優の小林エレキさんを ... ]]>

札幌の演劇振興・発展に寄与する活動を行う札幌舞台芸術制作協議会が、札幌の演劇にまつわる話題について毎回テーマを設けて話し合う「SEEK TALK(シーク・トーク)」を開催します。

第1回は、ゲストに俳優の小林エレキさんを招き、「俳優を仕事にする」をテーマにトークが行われます。札幌で俳優活動を生業にする方法、その経緯などが話される予定です。

SEEK TALK「俳優を仕事にする」

日時:4月17日(水)19:00〜20:30

会場:イレブンナイン稽古場(地下鉄中島公園駅近く。詳しい場所については申込後に通知)

ゲスト:小林エレキさん(yhs)

参加資格:札幌で演劇活動を行っている方
参加費:500円(お茶、お菓子代として)

本イベントは今後も継続的に開催が予定されており、およそ2ヶ月に1回のペースで企画されるとのこと。

お問い合わせ、お申し込みは、札幌舞台芸術制作協議会の情報サイト「SEEK」をご確認ください。

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【締切4/9】初心者から経験者まで、演劇のある生活を送る1年間|弦巻楽団演劇研究講座2024が受講生募集https://d-sap.com/16098/https://d-sap.com/16098/#respondThu, 04 Apr 2024 07:56:33 +0000https://d-sap.com/?p=16098

弦巻楽団が2013年から通年開講している「演劇研究講座」2024年度の受講生募集が始まっています。 毎年開催している「演技講座」「戯曲講座」の2コースに加え、今回からは「演出講座」が新登場。演劇づくりにおける演出の役割と ... ]]>

弦巻楽団が2013年から通年開講している「演劇研究講座」2024年度の受講生募集が始まっています。

毎年開催している「演技講座」「戯曲講座」の2コースに加え、今回からは「演出講座」が新登場。演劇づくりにおける演出の役割と技術について、1年を通じて学んでいく内容です。どのコースも中学生以上なら経験問わずに受講することができます。

選べる3つの講座(演技・演出・戯曲)

人気の「演技講座」は、通年で演技を学び、体験する講座です。カリキュラムは3学期制になっており、 第1学期(4〜7月)、第2学期(8〜12月)、第3学期(1〜3月)と、段階的に演技を学びます。第3学期の終わりには、劇場での成果発表公演が行われます。

演技だけでなく、小道具や衣装、広報などのスタッフワークも受講生全員で取り組み、演劇をつくり上げることが特徴で、公演づくり全体を学べる場としても好評を得ています。

今年から新たに創設された「演出講座」は、演技講座の取り組みに演出的な観点を持って参加することで、実践的な演出技法だけでなく、俳優やスタッフとのコミュニケーションや稽古の進め方、演劇ワークショップの手法などを学べる内容です。

さらに、演劇の上演台本を書きたい方向けの「戯曲講座」は、基本的な戯曲の書き方を学び短編戯曲を書き上げる「初心者コース」と、長編戯曲の執筆を受講生の執筆作品に合わせてコーチする「長編執筆コース」の2コースの開講。

1年を通して、戯曲の読み方・書き方を学び、オリジナル戯曲の執筆・完成を目指します。

3講座とも、講師は、演出家・脚本家の弦巻啓太をはじめとした、弦巻楽団劇団員。ほかゲスト講師も予定されています。

弦巻 啓太(つるまき けいた)

弦巻楽団代表。脚本家、演出家。
拓殖大学北海道短期大学非常勤講師。クラーク記念国際高校大通キャンパス演劇表現コース講師。立命館慶祥中学校クラブ活動指導員。一般社団法人日本演出者協会会員。現在、日本演出者協会主催若手演出家コンクール審査員を務める。分かりやすく、奥深い豊かな舞台を心がけ創作。演技指導や演劇文化の普及においても手腕を高く評価され、全国で活動を行なっている。
代表作
『ユー・キャント・ハリー・ラブ!』『ナイトスイミング』『果実』『死にたいヤツら』『君は素敵』など。

開講以来、仕事や学校と両立しながら本格的な演劇づくりを学べる場として好評を得ており、これまでの受講生は延べ200名を超えています。

中学生から50代まで、全くの演劇初心者から何度も舞台に立つ俳優まで、多様な受講生とともに演劇をつくる生活を過ごしてみてはいかがでしょうか。

応募締切 2024年4月9日(火) 23:59。以下の弦巻楽団公式ページよりお申し込み。

詳細はこちら

主催・お問い合わせ

一般社団法人劇団弦巻楽団
メール:info@tsurumaki-gakudan.com

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北八劇場こけら落とし公演『あっちこっち佐藤さん』が、3/16(土)10:00〜チケット発売開始https://d-sap.com/16080/Sat, 16 Mar 2024 01:00:00 +0000https://d-sap.com/?p=16080

2024年5月にグランドオープンする、札幌の新しい劇場「北八劇場」。芸術監督である納谷真大による演劇の創作を中心に、年間4〜6公演の劇場主催・共催公演が行われることが発表されています。 こけら落とし公演は、シチュエーショ ... ]]>

2024年5月にグランドオープンする、札幌の新しい劇場「北八劇場」。芸術監督である納谷真大による演劇の創作を中心に、年間4〜6公演の劇場主催・共催公演が行われることが発表されています。

こけら落とし公演は、シチュエーションコメディを得意とする納谷芸術監督が、イギリスの笑劇王レイ・クーニーの『ラン・フォー・ユア・ワイフ』を日本に置き換えて戯曲化・演出する『あっちこっち佐藤さん』。チケットは本日3月16日(土)10:00から一般販売が開始されています。

北海道の俳優を中心に、全30ステージのロングラン公演をダブル/トリプルキャストで上演です。

公演情報

【ストーリー】
佐藤ヒロシ37才、タクシードライバー。左の頬にホクロがあること以外、目立った特徴ナシ。時間に異常なほどキッチリしており、1日の全てをスケジュール通りに生き抜く男。そして…2人の妻を持つ男。2人の妻の家をアッチに行ったりコッチに来たり。精緻なスケジュールを寸分違わず消化することで妻が2人いることを一切周囲に悟らせることのない佐藤ヒロシの日々。そんな正確無比な日常が、ある事件によって崩壊していく。果たして佐藤ヒロシはいつもと変わらぬ平穏な日常を取り戻すことができるのか!?

日時

2024年5月11日(土)〜6月9日(日)
全30ステージ
※各日程は、公式サイトを参照ください。

脚本

納谷真大

原作:レイ・クーニー(「Run For Your Wife」より)
翻訳:小田島雄志・小田島恒志

演出

納谷真大

出演

ヒロシ:藤尾仁志、明逸人
タロウ:箕輪直人、明逸人、納谷真大
妻1:森上千絵、坂口紅羽
妻2:脇田唯、五十嵐みのり
ハナコ:内崎帆乃香、小野寺愛美
警官1:小林エレキ、小島達子
警官2:瀧原光
記者1:梅原たくと、伊達昌俊
記者2:菊地颯平、和泉諒

※ダブルキャスト、トリプルキャストあり。
※各日程毎のキャストは公式サイトを参照ください。

スタッフ

舞台美術:高村由紀子
照明:手嶋浩二郎
音響:奥山奈々
舞台監督:上田知
技術監督:伊藤久幸
演出助手:米沢春花、上總真奈、坂口紅羽
プロデューサー:小島達子
制作・票券:澤田未来、林奈々、笠島麻衣
宣伝美術:角田貴志、後藤円香、tatt Inc.

主催:一般財団法人田中記念劇場財団
制作:株式会社tatt
協力:ELEVEN NINES、クラアク芸術堂、CREATIVE OFFICE CUE、劇団fireworks、富良野GROUP

北八劇場オフィシャルパートナー:伊藤組土建株式会社、大和ハウス工業株式会社、大和ハウス工業株式会社・住友不動産株式会社・東急不動産株式会社・株式会社NIPPO 共同企業体、ジョブキタ、株式会社サンメディカル、大成建設株式会社、株式会社インサイト、JBEホールディングス株式会社

北八劇場パートナー:株式会社札幌振興公社、東京建物株式会社、スターツコーポレーション株式会社

チケット

一般発売開始
2024年3月16日(土)10:00〜
ローソンチケット、道新プレイガイド、市民交流プラザチケットセンター、北八劇場にて販売予定

[料金]
・杮落し記念手ぬぐい付きチケット:5,500円
・一般:5,000円
・学生:2,000円
・中学生以下:1,000円

※すべて税込
※未就学児入場不可
※車椅子でご来場の方は事前に劇場までご連絡ください。

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【THE36号線】稽古場コラム「真駒内石山にあった優しい空間」|札幌演劇シーズン2024-冬https://d-sap.com/16041/Wed, 07 Feb 2024 03:59:18 +0000https://d-sap.com/?p=16041

現在大好評開催中の 札幌演劇シーズン2024-冬。今回は、弦巻楽団『ピース・ピース』、OrgofA『Same Time,Next Year-来年の今日もまた-』、THE36号線『大きな子どもと小さな大人』の3つの優秀作品 ... ]]>

現在大好評開催中の 札幌演劇シーズン2024-冬。今回は、弦巻楽団『ピース・ピース』、OrgofA『Same Time,Next Year-来年の今日もまた-』、THE36号線『大きな子どもと小さな大人』の3つの優秀作品がラインナップ。

各作品の魅力を探るべく、札幌でまちづくりやメディア制作をしている石川伸一さんに、シーズン公演作品の稽古場を見学していただき、その場で感じたことをコラムとして寄稿いただきました。全3回の連載となります。

第3回となる今回は、『大きな子どもと小さな大人』(THE36号線)の稽古場の様子をお届け。

今回のプロフィール(石川伸一)

自分の中には黒色があると思う。それは形を変えながら心にこびりついてる。削ろうと思った時気がついた。それは自分と不可分であって、取ることができなかった。自分の中で不可分なものは多い。消そうとするのではなく、あることを認めたい。そして良い方向につきあっていきたい。

プロフィールはこちら(前回記事)

真駒内が好きだ。
何が好きかというと駅から出た風景が好きなのだ。
空中のように地上に出た地下鉄。
駅から出ると、遠近法のような広い風景がひろがっている。
外国のような雰囲気が好きなんだ。
あんまり外国に行ったことないけど…

「THE36号線の稽古場に行くのは大変だよ」と聞いていた。最初に知った所在地の情報は「真駒内の奥」であった。それではよくわからなかった。私の住まいは白石区。遠い感じがした。それから正確な住所を教わる。正直それでもあまりピンとこなかった。

調べてみると、車での行き方はかなりシンプルであった。わかりづらくはない。でも車ではなく交通機関で行くことにした。そのほうがおもしろそうだったからである。

私は可能な限り車より交通機関を使うほうが好きだ。そのほうが行った気が強くなる。車は便利だが時に目的地までの過程の印象を薄めてしまう。それはもったいない。目的地がすべてじゃない。人生と同じように。公共交通のほうがそのまちにリンクできる気がした。だから地下鉄と徒歩とバスによる行き方を調べた。

結論はまたもシンプルであった。地下鉄真駒内駅にある4番バス乗り場のバスに乗り15分程度でバス停石山2条8丁目で下車。そこから、住宅街に入り20分〜30分ほどの徒歩である。駅からのバスの本数もあり、サクッと稽古場最寄りのバス停までついた。そこからの徒歩もわかりやすい。直進してある地点で左に曲がるのみ。あえていえば、冬道のため最後のほうにある上り坂がすべって後退した。雪のため後ろにすべるのはかなりユニークな体験だった。焦る自分がおもしろかった。

着いたところは雰囲気のいい別荘風の建物。そこの1Fの場所で稽古がはじまっていた。

左には、本作の主人公のひとり「大きな子ども」が居た。それは人よりずっと大きい人形。その存在感は圧倒的だ。そして、その父親と母親、その他の登場人物のドラマが展開される。物語は精神に障がいのある子供の話である。

この人形の造形は見事だ。表情はひとつなのに状況によって無表情にも、楽しそうにも、悲しそうにもみえる。

物語はシリアスだがコントのようなユーモアが入り込んでくる。それも結構ベタに感じる。テーマや人形の非常にアーティステックな造形とは、不釣り合いな感じもする。でも、そこにはホッとする楽しさがある。素直に口元が緩む。優しさを感じる。

そして、稽古の中で演出家、役者同士のディスカッションがとても多いことが印象的だった。見学者の自分が進行が気になるくらいである。細かい部分を確認し合って、検討していく光景が見られた。こうした裏側が見られるのは得した気分になる。本番では見られない制作のプロセスを覗き見られた。

通し稽古をおこなう前に、時間を少しいただき、脚本・演出の柴田智之に稽古について聞いてみた。

柴田にとって、稽古で演出をつけるということは役者と「関係性を作る」ということだと言う。たしかに、先にも書いたが稽古中、役者と凄く話し合いが多い。演出をつける、というより役者と再検討を繰り返し作っているように感じる。柴田はすごく役者との話し合いを大切にしている気がした。

それは、稽古でその時の空気感とか、偶発性を言語化して、芝居に反映させているように感じる。ゆらぎのある中で、生まれることを大事にしている印象を持った。自分の中の完成形を再現する、というより、その時その役者との関係性で生まれるものを大事にしていると思った。

そして次に気になるのはシリアスなテーマの中で繰り返されるユーモア。その理由を尋ねてみると、福祉の現場で働く経験を持つ柴田にとって、福祉の現場には絶対にユーモアが必要だと語る。それが困難や死に対応する方法だと話す。こうした思想がつくる舞台にも反映されているのだと感じた。

最後に本作のテーマについて柴田の印象に残った言葉がある。柴田は、障がい者の問題を「なかったこと」にするという考え方もあるという。でも、自分にはそれはできないと語った。だから、こうした作品をつくるのだろうし、僕たちはそれを味わい、考えることができるのだ。このことは感謝したい。

ラスト近くにある息子との交流は美しかった。
このシーンのために、その前のストーリーがあるのだな、と思った。
ありがとう。

石川 伸一
まちづくり・メディアプランナー

公演情報

THE36号線『大きな子どもと小さな大人』

会場

扇谷記念スタジオ シアターZOO
札幌市中央区南11条西1丁目3-17 ファミール中島公園B1F

スケジュール

2024年2月

2/10(土)18:00【前売完売】
2/11(日)14:00
2/12(月・祝)14:00
2/13(火)14:00|19:30
2/14(水)14:00
2/15(木)19:30
2/16(金)14:00 |19:30
2/17(土)14:00

※開場は開演の30分前。

キャスト・スタッフ

柴田智之
《出演・人形操作》 かとうしゅうや/横尾寛
《音楽》 烏一匹(ムシニカマル)
日替わり出演:オオタコタロウ、小黒結太

作・演出:柴田智之
楽曲制作:烏一匹
舞台監督:高橋詳幸(アクトコール株式会社)
人形製作:中川有子(工作室ポラッコ)
照明:高橋正和
衣装:末四万さうす
演出助手:長岡登美子(大人の事情協議会)
宣伝美術:中村恵(TO OV cafe/gallery)
制作:小室明子(ラボチ)


詳しい情報はこちら

お問い合わせ

THE36号線
TEL:050-3698-5920(ラボチ)
Eメール:the36route@gmail.com

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豊平館de朗読体験ワークショップ  参加者募集https://d-sap.com/16030/Sat, 03 Feb 2024 02:37:58 +0000https://d-sap.com/?p=16030

2024年4月11日(木)16日(木) 昼の回13時30分〜16時夜の回18時30分〜21時 西田薫(札幌座)、山木将平 参加費 5000円(百年を爪弾くのチケット3000円を含む) 申し込みは3月20日までに下記の要項 ... ]]>

札幌座の俳優である西田薫と一緒に楽しく朗読体験するワークショップです。簡単なシアターゲームで身体や喉をほぐし、その後テキストを使用して朗読を体験。2回目にはギタリストの山木将平も交え、生演奏付きで朗読し簡単な内輪での発表も行います。
2回のワークショップに参加して頂き、4月16日火曜日14時か19時の朗読公演『百年を爪弾く』もご観劇頂きます。

朗読公演『百年を爪弾く』は川上弘美の短編作品「百年」を札幌座の斎藤歩が構成・演出し、読み手・西田薫、演奏・山木将平で写真ビジュアルと共にお届けします。

日時

2024年4月
11日(木)
16日(木)

昼の回13時30分〜16時
夜の回18時30分〜21時

出演

西田薫(札幌座)、山木将平

参加料

参加費 5000円(百年を爪弾くのチケット3000円を含む)

申し込みは3月20日までに下記の要項を明記しru企画へメールにてご応募ください。
応募多数の場合は選考の上、3月末までに参加決定者のみにメールでご連絡させて頂きます。 

1.お名前 2.年齢   3. 電話番号  4.  メールアドレス 5. 応募動機  6.昼か夜の希望回   7.朗読経験の有無(有りの方は経験年数)

応募先  ru企画 ru.kikaku.2023@gmail.com 

お問い合わせ

090-2568-2723

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